長い人質生活から無事に生還、ほんとうに良かったですね。開放されてパリに到着された Médicins du Monde勤務の医師の赤羽桂子さん(32)と看護士ウィレム・ソールスさん(27)。1月10日のオランダ誌テレグラフからの写真です。身代金については、オランダは支払ってはいないと書かれていました。
オランダ人看護師 Willem Sools氏の解放後のインタビューです。
”捕らわれて、最初は生命の危機に恐怖を感じました。でも、途中から自分でこの感情をハンドルできるように改善することが可能になりました。精神をポジティブに保つ為に、二人で一つのリストを作って、もし無事に開放されたら喜んでしたい事を挙げて行きました。夜になると唯一の灯り源としてキャンドルがつくのですが、溶けた蝋からダイスをつくり、”キャンドルゲーム”という遊びを考案して、明るい気持を支えあって来ました。”
(za 10 jan 2009, 18:35 de telegraaf)
オランダの新聞では、108日もの突然で不合理な捕虜生活の中で、同僚同士の二人が協力して、精神的ポジティブをキープする為に、限られた生活の中で工夫をして支えあった様子が書かれており印象的でした。”ポジティブ・Thinking”は今や日本にも溢れている1950年代のアメリカン・プラグマティズム発祥の思考法ですが、このように不合理で突然陥った恐怖の中、それも全くの異文化の中に孤立した捕虜生活中での実践、ほんとうに冷静で強くて立派だなと思いました。
ほんとうに良かったですね。
リストにあげられたことを一杯されて、
恐怖と不合理からの傷が癒されるように心より願います。
リストにあげられたことを一杯されて、
恐怖と不合理からの傷が癒されるように心より願います。