アムステルダム ソムリエ   夜の2時前です。



アムステルダム ソムリエ   12時前に外にでたら車にうっすらと雪が積もっていました。


アムステルダム ソムリエ   亀の気分。。


オランダ人の仕事の価値観に「速い」というのがある。速い事は善い事だと信じられている。仕事では、できるということの一番の条件は「速い」という感じで、速さは大きな価値観であるらしい。学校教育でも、とりわけ仕事実践に力を入れる専門学校では速さの価値観はかなりだ。速さの結果、ミスが多いというのはあまり取り上げられない。これは皮肉というつもりでもないのだが、多いに頷き「溜まりませんわ!」という日本人ダッチOLの方もいらっしゃると思う。


バカンスがたっぷりで、フレキシブルなワーキング・シェアのスタイルを持つオランダ人のほうが、社会生活や私生活ではずっとのんびりしているように見える。速いとは無縁のライフスタイルに見えるのだ。スーパーのレジやお店で順番を待つことでもそうだし、人によっては普通のオフィス勤務でも、朝7時に仕事を始めて3時には家に帰れる生活があることだってのんびりと見える。子供が昼に学校から家に帰って来て鍵を失くしたからといって急いでオフィスを離れるアシスタントマネージャーの女性もいるが、ここでも「え、まさか?」という反応はオランダ人にはない。


IBMの数年前の国民性の調査では、日本人とオランダ人はかなり対極にあった記憶がある。仕事での国民性では日本人が男性的で、オランダ人が女性的だった。日本人の仕事上のメンタリティがマッチョという感じという事なのだろうと思っている。


なのに、速さに関しては、これがオランダ人の仕事レベルの大きな目標だ。では、速さは女性的特徴なのかと考えると、私にはちょっとわからない。中学校で初めて英語を習う時アルファベットを何度も清書したり、職場でも仕事の為にささっと自分で辺りをお掃除してからが良識となる日本、丹念な打ち込み方を性格に形成する日本とは何か違う。どちらがよいかは別にしても、違う。


こんな事をぐちぐち言っているのも、仕事が片付いていないからなのですが。。
別にガゼルと遊んでいたわけではないけれど、オランダ人の「速い事は善い事だ」という観念に、時々脅かされるわたくしであります。

アムステルダム ソムリエ