カントリーの活動休止(実質解散)があったので、久々に筆を取ることにした。ライブの感想を書くつもりだったが、カントリーへの思いを全部残しておこうかと。日にちあけて気持ちを整理してからと思ったけれど結局ぐちゃぐちゃの文章になってしまった。


僕が初めてカントリーを生で見たのは1stシングルのリリイベ、池袋の噴水広場であったように記憶している。恥を忍んで当時のブログを引っ張り出してみるとシングル曲を予習していなかったようなので、どうやら新グループを見てみるかぐらいの気持ちだったようだ。
転機となったのは2ndシングルのリリイベ、忘れもしない東武デパート屋上である。優先エリアで赤を振っていた僕をまなかんが覚えていてくれたことで稲場ヲタになったのである(あまりにも単純)。
そこからは娘。と並行してカントリーを追っていたし、年末に鞘師が卒業したあとに心の支えになったのも稲場愛香であった。16年3月、演技の高評価に慌てて当日券並んで観た『気絶するほど愛してる!』では感涙したものである。
結局その直後まなかんは休養・卒業となってしまったわけだが、他のメンバーも好きだったし楽曲が気に入っていたこともあってしばらくは追いかけていた。
再び転機が訪れたのは17年の夏である。



当時の僕にはあまりにもショックが大きい発表であった。グループとしての活動がほぼ休止、メンバーは方々へ分散(さらに‪Juice=Juice‬へのメンバー追加も衝撃的であった)。
鞘師がいなくなってしまい、カントリーを中心に据えて推していこうとしたらまなかんが抜ける。それでも応援していたら今度はグループがバラバラ。メンバーには申し訳ないが正直厳しかった。秋の小川麗奈こぶし卒業がダメ押しとなってハロプロから2年ほど離れることになってしまった。
それでもカントリーのFCイベと娘。の千秋楽だけは継続して通っていたのだが、この秋の突然の休止発表である。なんとかFC先行で外した5周年イベントは確保したし、アルバムのリリイベで握手もできたが、気持ちの整理が追いつかないうちに年末を迎えてしまった。


ライブハウスは好かないという理由だけでツアーを敬遠してしまっていたような僕がいろいろ言うのも厚顔無恥かもしれない。でもやはり、このグループがなくなってしまうことは大きな損失だと言いたい。
歌やダンスで飛び抜けたグループではなかったが、嗣永PM仕込みのトーク力はハロプロとしてはずば抜けたものがあった。これはあくまでも僕の意見だが、ライブやイベントでMCが間違いなく面白いのはこのグループだけであった。最近のハロはリリイベで30分のミニライブをする際、10分ぐらいMCやることが増えている気がするが、はっきり言って5分に縮めて1曲増やしてくれよと思うことが多い。
Berryz工房からカントリーに受け継がれたトーク力が、全体に浸透しないまま消え去っていくのはとても残念だ。


事務所の戦略を推察したり批評したりすることは、既に他の方々が議論しているので控える。ただ、17年の5thシングル以降は配信のみのリリースに留まったことなど、もはや売る気がなかったのは明確だと思う。カントリーヲタの端くれとしてはもどかしく、寂しい日々であった。


先日のラストライブに話を戻す。当然の高倍率に今年豪運を発揮してきた僕のFC抽選も敗北してしまったので自宅での参戦となった。
卒コン・解散コンであったが湿っぽさはなく、いつも通りのカントリーらしい明るさがあった。VTRでの茶番も「らしさ」が全開であり、本当にこれで最後なのか?春ツアーとかあるでしょ?という気持ちであった。
しかし、アンコールはやはり卒業の空気が満ちたものだった。それでもなお明るく笑いも入れつつの4人だったが、メンバーの目に涙が浮かんだのを見て僕も限界だった。特にMCでの船木結号泣に、兼任期間のおぜちぃの話、芸能界引退でも気丈に言葉を繋ぐりさちゃんを僕は忘れられないと思う。

結の卒業後はちぃだけがハロに残ることになるが、やはり娘。の森戸知沙希は森戸知沙希であって森戸知沙希ではない気がする。あの頃のちぃはあの晩ポニテで復活して、そして今度は永遠に去っていったような気持ちである。


カントリー・ガールズというグループにもっと違う結末はなかったのかと思う。しかし、いたずらにメンバーの増員を行わず、この8人で完結したのが綺麗な形であったのかもしれないとも思う。今はただ、事務所がこの看板をしばしの間そっとしておいてくれることを祈るばかりである。



しばらくは電車の中でカントリーのアルバムを聴いて涙をこらえる生活が続く。