以前、最近の子供はケガが多い?その2という記事を書きました。

 

 

慢性的なスポーツ障害以外にも中学生期の子供によくあることの一つに、バーンアウト(燃え尽き症候群)があります。本来のバーンアウトの意味とは違うかと思いますが、要するに小学校時代の過度な練習のしすぎ、勝利至上主義の練習のため、そのスポーツが嫌いになる子供が一定数以上出てきます。

私が中学校に勤めていた時に、ある子供と話した時の会話です。

 

私「小学校時代に全国大会にでたんだってね」

 

子「はい、けど猛練習がきつすぎて、中学校では別のスポーツを始める予定です。」

 

私「そうか、勿体無い気もするね」

 

子「スポーツは楽しみたいですから」

 

その子は別の部活でも活躍していました。いい表情で練習している姿を見ると、安心しました。

 

このような子供は一定数以上必ずいます。

小学生チームの指導者は、目先の勝利にしか目が入らず長い目で見た育成ができていない場合が多いのではないでしょうか。

 

これでは本来の「楽しむ」という目的が失われてしまいます。

他にもスポーツが嫌いになる要素はたくさんあります。

例えば体育の授業で運動が苦手な子供がみんなの前でできるまでやらされる、球技でパスミスると上手な子に怒られる、ドッチボールで真っ先に当てられて痛い、体育教師に集団行動を必要以上に叩き込まれるなどなど。

 

本来のスポーツの楽しむという目的から程遠いのが日本のスポーツ、体育の現実です。

 

この状況を少しでも改善できるように活動を続けていきたいと思います。