こんにちは。
デンタルスタッフ育成講師の大林尚子です。
実は先日、久しぶりに母親と口論になりました。
お恥ずかしいですが、「え?この年で?」です。
母親ですので、親子ケンカと言った方がしっくりいくかもしれません。
感情をコントロールしていても、
身近な人に対してはどうも上手くコントロール出来ず、
特に母親、感情の方が優ってしまいました。
ですが、今回のことで、一つ分かったことがあったのです。
それは、タイトルにもあるように
「教え伝えるということ」を仕事に選んだのかの原点を思い出せたのです。
私は、1年前に主人のおかげでプライベートカンパニーを
立ち上げることができました。
1年経ち、決算が巡ってきたのですが、
経理も簿記もまったく基本の「き」すら分からない私。
高校も普通科でしたし、
高校卒業後すぐに歯科助手として勤務し、
歯科衛生士養成学校を卒業してすぐに就職しました。
今まで歯科助手、歯科受付を経て歯科衛生士業務に
ドップリ20年以上浸かっていましたので
経理や簿記は1からの勉強でした。
会社経営の経理や簿記に関しては、
本当に今が新人そのものなのです。
そんな私が懸命に勉強しました。
本を買ったり、詳しい友人に習いに行ったり。
そうして頑張った決算。
先月末にやっと終了。
乗り越えたのです。
で、久しぶりに会った母に「先月決算が終わったの~♪」と報告。
母は20年以上建築会社の経理をしていますので、
この嬉しい気持ちわかってもらえると思っていました。
が、母から返ってきた言葉は、
「じゃ、○○はどうなった?○○はどんなふうにした?」
私には○○が分かりません。
専門用語でしょうが、
決算を乗り越えられたのも税理士さんのおかげでもありましたし。
母から出てくる言葉の意味が理解できないのです。
「え?それは税理士さんにお任せしたから…」
「私は税理士さんにこうアドバイスをもらったから…」としか言えないのです。
すると母から、「その税理士、大丈夫なの?」とまで言われてしまい
私は残念な気持ちに。
決算を乗り越えた[賞賛]がほしかっただけなのに、
問い詰められるとは思ってもみませんでした。
しかも、私が頑張って乗り越えたことに対して
心配からか口出しする母。
心配だったら、もっと前から声をかけてほしかった。
決算が終わった後で、いろいろ言われても、悲しいだけでした。
「頑張ってやったのに、なんでそんなこと言うの?」
という私の言葉に対し、
「誰だってがんばってる!教えてあげているのに、その態度は何?」
でした。
教えてあげている…
そう言う母親に対して、私は怒りしか出てきませんでした。
で、この出来事。
相手が母親だったので、感情を表に出して言えましたが
自分の歯科業界に置き換えてみました。
新人の歯科衛生士である私が、
一つのことにチャレンジしようとしていることは
先輩歯科衛生士も院長も知っています。
分からないときに質問を何度かしても、
忙しそうで、まともな答えが返ってこない。
1番仲のいい先輩に聞いたらやさしく答えてくれたので、
その先輩に甘えて聞きながら、
やっと1つのチャレンジが成功!
頑張ってクリアーしたとき、
先輩歯科衛生士や院長から
「あれはどうやったんだ?」「これはどうしたの?」
うるさく問い詰められて、せっかく成功したチャレンジが
何だか、うまくいったのかいっていないのか分からない状況に。。。
「教えてあげてるんだから、ちゃんと答えて!」
私にも20年前、歯科衛生士の新人の時代がありました。
そして、新人だった私はいろんな人から
いろんなことを教わって成長しました。
ですが、教える側が教える態度でなければ、
教わる側も理解できません。
そのような場面に何度も遭遇したのを思い出しました。
新人の立場から「もっと分かり易く教えてくれませんか?」とは
なかなか言えないのが現状です。
教えてもらう立場と教える立場では、
教える立場の方が圧倒的に優位に立ちます。
教える立場が偉そうにしていていいのでしょうか?
教えてもらう立場は、謙虚さが大事でしょうが、
偉そうにしている人から教えてもらいたいとは思っていません。
私は、教え伝える立場です。
教えるからには責任があります。
相手の理解ができるまで、納得がいくまで教える必要があります。
教えてもらう立場や気持ちをくみ取った上で教えます。
もちろん、優しいだけではなく、
だらけているときには、厳しい一言も言います。
「最近の若い子は…」という言葉、
ある程度年齢を重ねてくると新しく入った新人に使うセリフかもしれません。
最近の若い子って、いったいどんな子なのでしょう?
長くなってしまいました。
今回のことで、歯科衛生士の新人時代を思い出しました。
「私が先輩になったときに、こんな教え方はしない!」
「私が教える立場になったら、もっと分かり易く教えてあげよう!」
「理不尽な怒られ方したくない!」
「なぜそうなったのか理由を聞いて改善させることが教える技術ではないの?」
「全然知らない分からないことに対して、
そんな教え方でわかるわけないでしょ?!」
「失敗したくてしたわけでも、怒られたくてやったわけでもないのに、
頭ごなしに怒らないでほしい!」
きっと、私が新人歯科衛生士になったころ、
こんな気持ちを強く抱いていましたので、
今の私がいるのかもしれません。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。