精油の蒸留(水蒸気蒸留法): しくみ | 治療家 菅真美の デイリーアロマティックライフ

精油の蒸留(水蒸気蒸留法): しくみ

$菅真美のママとベビーのアロマティックライフ-ローズマリーを蒸留中


井上重次先生の蒸留器です。

先日参加した講座で特別に写真をとらせていただきました。

写真ではよくわからないかもしれませんが

ローズマリーを水蒸気蒸留をしています。

精油とハイドロゾル(別名芳香蒸留水またはハーブウォーター)が抽出される過程が見られます。



果皮や一部のものを除き、ほとんどの精油は

写真と同様のしくみで、水蒸気蒸留法という蒸留のしかたで抽出されています



クローバー精油の蒸留過程




1)右手 上方にローズマリーの葉、下のガラスには水が入っており、

 水を加熱することにより水蒸気がローズマリーの容器へ入り、

 飽和状態となったところから、逃げた化学成分は
 
 ガラス管を伝って左手コイルに移ります。



2)左手 ガラス管を伝ってきた化学成分は

 水の中のコイルで急冷されます。

 急冷されることで、脂溶性と水溶性に分かれます。

 
 化学成分のうち精油成分は上段の小さなビーカーに、

 ハイドロゾル(蒸留水)はホースを通り

 下段のビーカーに分かれていきます。



蒸留中、井上先生はしきりに

急冷用の水に氷を足して冷やしておられました。



ビックリマークこのように、精油は水に溶けずらく

高濃度に化学成分を含むため

化学成分の特性を利用した使用法が主になります。


ビックリマークまた精油の抽出量に比べて必ず副産物として

採られる蒸留水は水に溶けた化学成分を含みます。

比較的安価で使用しやすく

マイルドな作用を期待して使用されます。


やはり、こうしてみると改めて元の植物力が(栽培法や品質のよさ)大事なのがよく解ります星

もちろん広大な自然や土地があってのことです。


日本は条件的に厳しくはありますが、無いわけではありません。

シソ、ヒバ、ゆずなど・・・他国にない素晴らしい効能を持つ精油はあります。



どうしても、日本のアロマオイルは高価になり贅沢品という

イメージが付きまといますが、原産が自国であれば輸入することなくその分安価で利用できます。


日本で真のアロマが根付くためにも、日本産の精油の種類が増えたり、

日本固有の植物精油について

もっと知られるようになって欲しいです。

菅真美