何だか面白そう!と思って読んだ本
似鳥鶏さんの「小説の小説」(電子書籍版)
小説や文章って、どんな風に読むとか書くって
小学校で習う
、は一呼吸置くとか
。は文が終わるとか
それらは暗黙の了解になっているけど、
絶対でも強制でもない
それらを一度無視してみたらどうなるか?
というテーマで書かれた短編集の本です
私にとって、
常識って、そもそも何?
ゴミ価値観って、もうわけわかめ
私は一体何に捉われてるんだ?
で、よくわからなくなっていたので
この本の存在を知って「気になるー!」と
思っていました
常識を捨てるって、どういうこっちゃ?
読んでみて・・・
常識を捨てる小説に、
すっごいツボって1人爆笑してた
これは「ミスマッチ」なのかも!?
もー、何これー
って何度もウケてた
話の簡単な説明、感想
「立体的な藪」
探偵の推理を否定する本文
本文の推理を否定する(*)
(*)の推理を否定するルビ
ルビの推理を否定する脚注
脚注の推理を否定する探偵
正解なんてなくて、どれも間違い
もー、最後の方ずっと笑ってた
「文化が違う」
登場人物の中の美しい女性の名前が
マッスルゴリラ=ウンコナゲル
ん???
妙な現実感は気のせいか?
人間の脳って
単語に付随するイメージに引っ張られる生き物
「無小説」
ひたすら引用
最後はもう、何から引用しても同じじゃない?
普通に書いた方が早くない???
「日本最後の小説」
表現の自由がなくなると、何も言えない
小説も読者の想像力まかせ
作中の6作目が1番ウケた
言いたいことがあっても、監視されたり自由がなくなると
表現できなくなるよね
そんなの誰だって怖いし、何も言えなくなる
「夫の日記帳」
自分の選択は、どれを選んでも結局は一緒
全部が間違ってなくて
どれを選んでも後悔する
結局は、
自分がこれだ!と思っているそれも
人によっては間違いになるし
自分の中に染みついた考え方と違うものは
違和感になるし
楽だと思ったことは、余計に大変だし
あまりに制約がギチギチになると、
何もできなくなる
自分の中では最大限いいことを選んだつもりでも
どれを選んだって一緒
小説についての常識破りだったけど、
結局の考え方は、私たちも全く同じ
自分が「これが1番だよね」と思った時に
自分の中に常識っていう制約ができてしまう
あまりにも色んなことを自分中の約束事にしちゃうと
制約だらけで動けなくなる
つまりは、
私の現在地がここ
最近色んなナリクロさんと話したり、話を聞いて思ったのが
「やっぱり私は本当につまらん人生だ」
だった
私は、みんなと同じになりたい!なりたい!
とずっと思い続けて、隠れて生きてきて
無難に生きたい、無難に生きたい!
とそれを目指してきたから
ちゃんと無難な人生を歩んできた
私の頭の中は、余計な考え方や価値観で
ぎっしり詰まっているけれど
ほぼ私がそれに疲れて生きづらいだけで
ちゃんと無難に、没個性で人生を歩んできた
ずっとずっと怖がって怯えて来たけど
大丈夫
思い通りに、無難でつまらなーく生きていた
全然大丈夫だった!
人生を生きる途中に、
不安感やキャパオーバーからくる抑うつ状態に陥ったことは何度かあったし、
高校生のころから定期的に円形脱毛症を繰り返すことはあったけど
よくよく振り返ると、
ビビって生きて来たせいで
血液検査良好、タバコ吸わない、酒は嗜む程度、
違法物に手を出さない、仕事は遅刻欠勤したことないなど
非常に非常に無難に生きて来たと思う
(物忘れとかうっかりミスが多過ぎだけど
)
だから、
本当につまらん人生だ!なのは卑下でも何でもなく
「その通り!
」
って感じ
多分私は、
この先もそんなに人生に特筆することはないと思う
(卑下ではないよ)
そして、今も何か隠していることってないんだと思う
掘っても掘っても、何も出てこないと思う
本当にうっすーい人間だし、人生だったから
あんまり人に話したいことがなくたって
なんかこう、それふつーなんじゃない?
うちのお母さんが人一倍トチ狂ってて、
私の頭の中がおかしく辛い方向になってただけで
私はペラッペラの人間だわ
中身なんて何もないわ
と、最近よく思う
そして読んだ「小説の小説」
何かあると思うから探しちゃうけど
実際は現実は、みんなテキトーでごちゃごちゃで何もないんじゃない?
無難でつまんない私と人生なんだったら
多少のことをやってもやんなくても
大して変わらないんじゃない?
そんな風な気持ちになりました
「何じゃこれ!」が好きなタイプな方へ
