仕事は順調に終え、12時前には仕事を抜け出し、当てにしてなかったのに給料までくれて(早退するので明日だろうと思っていた。)、プールのある大学に着いたらまだ練習の終わっていない時間であった。

駐車場を探すのも時間の無駄なので、比較的空きのある幼稚部のある近くに停めて歩くことにした。

アスレチックセンターに入ると、ガラス張りになっているのでうちのクラブのチームカラーのキャップたちが見えた。

あの隊形で行くとリフトの練習をしているのだろうと見当をつけた。

どうなったのだろう?例の土曜日から。

こういう風に遠くから見ても見分けがつくように娘は違う色のキャップをかぶっている。
私がそうさせている。

キャップは指定で買わされるのだが、大会会場での練習時のみ使用が義務付けられている。練習は水着を含め何を着てもいいことになっていて、収集癖のある母親の水着コレクション+キャップコレクションによって、娘は水着やキャップをとっかえひっかえ楽しんでいる。

夏の留学先のコーチにさえも、「あなたは本当にたくさん水着を持っているのね。」と言われたと娘は喜んでいた。練習用水着だけで12枚ある。キャップはことごとく破られて(シリコーンなので結構扱いによっては裂けたりする。)今はフィギュアの白キャップを覘くと、4枚になってしまった。

他の子達は80%以上の割合でクラブのキャップを被っているので、遠くから見るとあまり見分けがつかない。足が上がれば分かるが、遠いとそして外が暗くなるともう無理だ。

Lの斜め後ろにいた。
この位置から行くと、たぶん、娘をジャンパーに戻したのだろうと想像がついた。

屋内プールは非常に蒸し暑い。
特にユニフォームで行ったので、革靴にストッキングと言うプール脇にいるにはあまりにも暑い格好であった。

私の検討は当たっていた。やはり、何パターンか考えていた最初のパターンのリフトで行くことになったようだ。
娘のポーズ?というのか、リフト上でのパフォーマンスと言うのか、そういうのは今日はまだやってなかったようだ。が、一応決まっているらしい。

今日はそれよりも、デッキワークからジャンプインして直後にリフトを入れているようなのでそこを7カウントでリフトにあがるところまで練習して、そのまますぐに最初のハイブリッドに次の8カウントで入れる練習を繰り返ししていたようだ。

風邪を引いてて病み上がりのI2が戻ってきてその場所に数日補欠として入っていたIは最初8人の後ろで泳いでいたのだが、娘の前にいるCがあまりにも出来が悪いので、Iに変えられる事になった。

これはまた私の予想通りだった。

10人の中で抜けるとしたらこのCか一番経験の浅いVだと思っていた。が、Cのような気がしていたのだ。このポジションがIに変わったらたぶん定位置になりレギュラーの8人はほぼ決まったようなものだ。と私は思った。

この補欠の入れ替えが、私の見ていた練習最後の30分を大きく左右した。
今まで最後列で泳いでいたのに、いきなりパターン変化の多い2列目に入れられたからだ。
そして、これが最悪なことに娘の前にいるので娘の進行方向をかなりの頻度で邪魔していた。

リフトの後は、進行方向に1,2,3,2でハイブリッドだ。その後、3カウントで2列になってブースト、すぐにさっきの進行方向に戻して次の5でエッグビーターの状態になる。

リフトで一番底から持ち上げる役のIはCの代わりをやるとなると、最初のハイブリッドは2の場所にいる。娘は1トップとのダイヤモンドになっているのでそのダイヤモンドの一角となる大切な場所だ。ブーストまではいいのだが、進行方向を変えて娘の前に出てエッグビーターとなるのが、前の場所の感覚が抜けないのか、いつも娘の後ろとか他の子との間とか、いろいろなところに出没してまたやり直し。

結局そこばかり。

やっとエッグビーターまで出来たと思ったら、今度はその隊形からIのいる2列目は左右に動いて3列目の娘達を前に通してあげて縦列から横列にスムーズに流れるパターン変化がある。
ここでも、娘の前にいるので、右に動かないと娘は前に出られない。

今日始まったばかりのポジションだ。仕方がない。
ランドドリルで覚えれば。。。とも思ったが、コーチは水中で何度も何度もやらせる作戦のようだ。

ポジションを取られたcは、「私を戻して!ちゃんとできるから。」と抗議していたようだが、コーチ耳に入れず。

確定だな。

こうなるのか。

これで決まりか?

最初の1分でこれだけのパターン変化。横列になったあともボックスの移動があったりして、レベルは高い。うちは他クラブだったが、去年のこのクラブのに比べても格段に高い。今年はコーチは12歳以下に力を入れているようだ。

パターン変化のとき、水中は戦争だと娘は言っていた。
とにかく次のカウントまでにそこまで行かなくては。。。と必死なのだそうだ。

今はゴーグルつけているからいい。水着で見分けなどもつく。

これが、本番ではみんな同じ水着だ。そして、頭部だって同じだ。

がんばれ、みんな。




練習が終わったら、娘は走って車に戻り、学校に戻った。車で移動中に弁当を食べた。
事務の先生に、「あなたは何だか泳いできたみたいね。。。」と言われて、「そうなの、非常に大切なトライアウトがあったものでね。」と理由説明。
結局クラスに戻っても、髪の毛がぬれているので、みんなに説明する羽目になったとか。。。
抜けている時間に予定されていたテストがあったらしく、昼休みはなくなり、図書館で受けさせられたそうだ。
家に帰ってきたら疲れた~!と言ってた。


こういう日はもう無しにしてほしい。



今日は午後のダンスが先生の都合で休みになり、下の娘のバレエに付き合って、待ち時間に宿題を終わらせた。
そして、来週の火曜日で帰国してしまうK選手に何か贈ろう!という案になり、手作りのカードを書くことにした。久々に、小型紙細工ナイフを出してきてペーパークラフトを作ることに。

しばらくこういう細かいことはしていなかったので、サイトでいろいろ案をみて、そこから真似させてもらうことに。世界地図で彼女の国の国旗を調べて、その色で、カードを作ってペーパークラフトを入れることに。せっかくなので、シンクロしている人を入れることにした。

細工すること1時間。

結構上手に出来た。自己満足。

娘、「こんな素敵なカード見たことない!!!」

じゃ、お父さんに見せてみて!と、お父さんはこのカードを見てどう思うか聞いてみることに。

他の部屋でテレビを見ていた夫に、娘は「ねえ、見て!これ何に見える??」

「巨大なタコに襲われている!??」

ちょっと!一生懸命やったのに。。。。


確かに見えなくもないが、それは心の問題だ。

スーツケースにも入るプレゼントはやはりタオルだろう。彼女もスイマーだ。タオルはどこでも必要だ。

ありがとうの気持ちをこめて、ケーキの形をしているのにした。
食べれるみたいだ。実際食べれないが。

高くもなく、安くもない、この辺でいいだろう。

私は、カードに自己満足している。
カードを作っただけで、中身を書いたのは、娘だ。私が教わったりしたわけではない。
土曜日に娘がワーワー泣いていたときに、頭を抱きしめてくれたのは彼女で、私はそれにジーンと来たのだ。

渡す日が楽しみだ。喜んでくれると更に嬉しい。