この月曜から二学期が始まった。秀才と名づけられるIQ値をクリアした娘は特別クラスに編入した。
いきなり宿題が増えた。難易度も高くなった。
が、噂に聞いてたほどスポーツとの両立も出来ないほどのレベルではなさそうだ。

が、今日は宿題が多く、3時半から予定していた自主練習も宿題が終ってみれば5時を過ぎていた。
大体直角三角形の二辺が分かっていて、斜辺を求めるというのは、三平方の定理か?そんな感じだった気がするが、小学校の中学年でやるレベルだったかな~???a^2 + b^2 = c^2
これは三角関数だろう。

今まで理系のものは母で、文法を含めた総合では父で。。。。。と質問する親を分けていたようだが、私も影で昔の数学の公式を復習しなければならなくなってきたようだ。

話は本題に戻る。


自主練習のために近所の会員制スポーツクラブに行った。去年まで古巣の所属シンクロクラブのホームプールだ。

年間で自主練習の為だけにこのプールを使うのは冬のみだ。3月には、クラブハウスで自主練習を始める。ほぼ10月まで使えるのでサウンドシステムは規則で使えないが、ほぼプールは貸切だが温水ではない。10分の距離の義父母の家にはプールがある。長方形でないのが痛いがフィギュアの練習なら可能だ。孫娘の為にソーラーシステムも入れてあるし、サウンドシステムも娘のために投資したので、ルーティンの練習もしようと思えば出来る。
この市には屋内プールが一つしかない。去シーズン、氷点下の日が続いたときにこの屋内プールでソロの練習を二人でことごとくやった。最初は全く出来なかったアーチバックや、最初のハイブリッドの練習をやったのもここだ。二人で練習していると競泳クラブのコーチに「うちに入らないか」と言われたのもここだ。

確かに二人で練習していると、どこにも所属していないのかと思われがちだ。特に体が小さいうちの娘は、これからの素材としてとっておきたいのかもしれない。競泳のコーチをやっていた身としては、競泳でも磨けば生きる素材になるのでは???と思うこともある。

プールに行くと、去年まで一緒に泳いでたメンバーが娘を迎えてくれた。最初のシーズン、デュエットのパートナーだったコーチの次女は娘のシンクロの親友だった。娘が夏の終わりにクラブを移籍したいと言った時、口も聞いてくれなかった子だ。悲しい分かれ方をした。
夏の留学前、「留学先でも頑張ってね。」と心温まるカードをくれたのに、いっぱい成長して帰ってきてクラブを移籍することに決めた娘にかける言葉はなかったようだ。まだ気持ちの整理がついてなかったのだろう。今シーズンは二人でまたデュエットを泳いで全国を目指そう!と思ってたのかもしれない。今年彼女は年齢的に地方を勝ち抜けば全国出場権を得る。娘はまだ自力では出場権を得ないが、彼女のパートナーとしてならOKなのだ。要するに他力本願である。

彼女の親であるコーチは、娘を温かく送り出してくれた。娘のゴールを知っているコーチは、「あなたの娘が所属すべきクラブはここではない。」と背中を押してくれた。
それから2ヵ月半、お互いどういう気持ちでいたのだろう。娘の机の上にはずっとその子からの手紙が画鋲で止めてあった。

あくまで自主練習であるので古巣のクラブと一緒に練習しようと思ってプールに行ったわけではない。
家で寿司を作って待ってるお父さんのためにもさっさと練習を終らせて帰らなければならない。
最初に去年一緒にチームを泳いでいた二人が寄ってきた。お互い恥ずかしそう。。。

「あなたの為に、マフィンを作ってきたのよ。あとカードも書いてきたの。」とパートナー。母涙。

練習の後に、ということで練習を始めた。

今日の課題は
1;昨日ことごとくカウントを外してたハイブリッドのあとのパターン変化(5でブースト)
2;そこから次のパターンに変化して5でエッグビーター、1で右アームアップ

ここは、車の中でかなりランドドリルをやり、娘は右の列、母は左の列の子の代わりになり、パターン変化を何度も練習した。
数回で出来るようになった。

私はいつもこうやって娘のルーティンを覚えている。去シーズンのソロはたぶん一生忘れないだろう。どこの場所から音楽がかかってもすぐに動ける。私はシンクロ泳者ではないのでカウントでは動けないが、さすがにあのソロだけは死ぬほど練習したのでたぶんこれからも忘れないだろう。

が、今年のルーティンはなんと言っても音楽が早い。しかもパターン変化がやたら多く、私はクラブの練習を目を酷使して見ていないと家で練習するときには忘れていたりする。

金曜の練習で他のみんなと合うようになるか???

続いて
3;スプリット姿勢の補正
4;フロントウォークオーバーの後半部のスカルの練習

3は今年の課題である。今ランキングはウォークオーバーは12歳以下で7位だ。去年のランキングに入っていた中ではLと並んで最年少だったはずだ。Lはちなみに5位である。得意としているこれとバラクーダでもう少し順位を上げたい。


古巣クラブのほうが練習を先に終えた。クリスマスに発表会をやるとかでクリスマスっぽい音楽で何かルーティンをやっていたが、スパイっぽいのであまり見ないようにしていたが、音楽は嫌でも聞こえてくる。笑

親友だったKがマフィンとカードを持ってきた。私に「いつ練習が終るの」と聞いてきたので、「この流し4本を終えたら終わりだよ。」と言った。

私が娘の元コーチと世間話をしている間、二人は一緒にシャワーを浴びたり、痴話話をしたり、結局呼びにいくまでずっと一緒にいた。いつもの二人に戻っていた。母また涙。

駐車場でも私達の車が見えなくなるまで手を振っていた。

しばらく木曜日は仕事が続くので今度来れるのはいつだろう??


カードには、
「あなたに練習で会えなくて寂しいです。新しいクラブでも頑張ってね。」と書いてあった。