21時前ですが、公式から今回の会見を受けてのコメントが出ました。

 

このたびの宝塚歌劇団宙組生の急逝を受け、ご遺族の皆様には心よりお詫び申し上げます。

かねてよりご報告しておりますとおり、今回の件に関しましては、当方代理人を通じてご遺族代理人とのお話し合いを重ねてまいりました。本日、ご遺族代理人から、当該お話し合いに関する直近の状況等について報道機関向けに経過報告が行われました。弊団といたしましては、当該経過報告について現時点でコメントすることは差し控えますが、ご遺族との合意書の締結に向けて引き続き協議してまいります。

2024年2月27日

宝塚歌劇団

  

どこか他人事ですが、来月まで合意書の締結に向かおうとはしていることは伝わりました。

 

妹さんのおっしゃった通りですが、本当に誠意を感じませんね。

 

 

9月30日に事件が発生してから5か月余り。

 

拙ブログで起こった出来事を述べるまでにとどめて居ました。

そして、今日の会見に妹さんの言葉を聞いて、私も今回の件の思いを述べてみます。

 

まず、事件が起きた時は嘘だと信じたかった。でも、日に日に事実となり、更に隠蔽された事実まで明かされ、今まで噂程度に聞いていたものまで、明かされたときは、「やはり」という気持ちと「どうして」という気持ちでいました。

 

芸の世界である以上、実力はもちろんだけど、それ以上に見えない「何か」が物言う世界で理不尽なことも多々あったでしょう。

また、舞台には危険が伴う以上、安全に気を配り、責任あるものだったでしょう。

 

ある程度の厳しさは必要なものだったし、それを守ったうえで、美しい舞台を作り上げ、私はそれを見てきました。

また、よいところは見習うところもあったのもまた事実です。

 

しかしながら、今回の事件はそれ以前の問題でした。そのある程度を超えていた。

今まで見過ごしてきた問題に、コロナ禍も重なり、それが積み重なって、このような事件が起きたのでしょう。

 

亡くなった彼女は、ずっと宙組を観ていたから、亡くなったのもショックだし、それでも公演していた劇団にも失望していました。

 

その一方で、これが宝塚なのだから伝統を守らないのが悪い、彼女が弱いからだと遺族側を責める声もあり、あなたは本当に人間か、もし、これがあなたの大切な人なら同じこと言えるのかと怒りを覚えました。

 

また劇団の行いはパワハラではなく指導で正当化する声もあり、OGまで同調する人もいて、失望しながらも、自分の受けた教育は間違えてないと正当化したいからかなと、哀れみの感情すら覚えます。

 

今回の問題は学校や会社に置き換えても、どこでも誰にでも起こりうる問題で、極端な話、身近な家族や友人関係にも起こりうることで、だから、普段宝塚観ない人でもわが身を置き換えることができるわけで、根深い問題なのです。

 

誰もが被害者で加害者というニュアンスも劇団も言っていましたが、あの場でいうことはないけれども、パワハラは誰もが起こりうるし、誰もが被害者にも加害者にもなりうることだと思いました。

 

だから、宝塚を、宙組を解体しろとはいいません。そんなことしたところで、亡くなった彼女は帰ってくるわけではないし、問題が解決するわけではないのだから。

 

だから、上層部は辞任して当然なのだけど、それで終わりにはしてほしくないです。

 

加害者とされる上級生生徒も一方的に責めることもできない。彼女たちの舞台を見て、いいなと思っていた時期もあったのだから、それをなかったことにはできません。

 

加害者も十分に反省して、遺族に謝罪をしてほしいです。

 

そして、二度とこのような事件を起こさないように、再発防止策はもちろん、同じことを繰り返さない、この事件のことを忘れないでほしいと思います。

 

言葉はまとまらないけど、これが今の私の気持ちです。