私が自身の活動を通して引き出したいと考えているこの「生きる力」。
元々は文部科学省が 学校教育を通して子供たちに身につけさせたい能力として提唱されている言葉ですが、私の考える「生きる力」は以下の通りです。

①「自分らしく真実に生きる」こと。
②「自分の理想を実現させる」こと。

世の中には これをしたら絶対に幸せになれるよ なんて決まったものはどこにもありません。
何を幸せと感じるかは、人それぞれ異なるからです。

世界の在り方もどんどん変化していき、まだまだ発展途上ですが 人々の努力の甲斐あって性別での固定概念も少しずつ薄まってきました。職業差別も減っているように感じます。
○○しなきゃ という強制が少しずつなくなっています。きっとこれからもどんどん発展し、更に自由な選択が可能となっていくでしょう。

そんな真っ白なキャンパスの上で生きていくことは、とても素敵ですがとても不自由で難しいことでもあります。

このレールの全く敷かれていない状態は、自分で敷きたいレールを持っていない人にとっては何をすれば良いのか分からない 果てしない砂漠のようなものに感じるからです。

だからこそ今を生きる人々には、まず自分の人生に理想を持つことがとても大切だと考えています。
どこに向かってレールを敷けば良いのか、進路を決めなければ先へは進めないからです。
大きな野望でなくても良いです。
仮初の理想でも大丈夫です。
少しずつ形づき、自ずと確固たる生きる目的となります。

進みたい方向にレールを敷き始めたら、そのレールの進め方(ルート)を考えます。
その方向に進むためには、どんなルートがあるのか 事前知識の多い人は 選択肢も多く持つことができます。
自分で調べても、人に相談しても良いです。
身の回りの環境をフルに使ってより多くの選択肢を知っておくことが有利です。

そして、先述したように、人は一人ひとり異なる生き物です。何が得意なのか、何が苦手なのか、何が好きなのか、何が嫌いなのか、、、そんな自分の特性や好みを よくよく知っている人ほど、そんな選択肢の中から効率の良いルートを選ぶことができます。

今までの指導経験からも、自分自身をよく知る経験を多く積んできた人や自分自身をコントロールする能力に長けている人は、この考え方が上手だと感じました。
だからこそ、色々な経験を積んでください。
何となくで終わらせずに、しっかり反証してください。そして自分だけの 自己分析データを沢山貯めておいてください。
自分自身を理解している人ほど、人生を上手く操縦できます。

そのルートを進んでいく中で、必ず何かしらの障害が発生します。外的要因の場合も、内的要因の場合も色んな種類があります。
そんな事があっても、どうか焦らないで欲しいです。
その障害をどう対処するかも、知識と経験が多い人ほど上手く乗り越えることができます。

よじ登る方が良いのか
迂回する方が良いのか
壊した方が良いのか
待ってみるのが良いのか
他の人に相談するのが良いのか
全く別のルートを選び直す方が良いのか…

自分の特性や 周りの環境 社会情勢 知識と経験をフルに使って後悔のないより効果的な選択をしてください。

壊して乗り越えることにした場合も、まだまだ更に考えることはあります。
どんな方法で壊すかも 決まった方法はないからです。
人に頼むでも良し、筋トレして力をつけてか壊すでもよし、強力な武器を使うでも良し、何度も何度もぶつかるでも良し、、、
どの方法が自分に適しているのか 進路に良い影響を与えるのか
これもまた、その人それぞれなのです。


「選択」という言葉が繰り返し登場していることから分かるように、人生は選択の連続です。選択する時は、一般論や周りの人の意見ではなく、自分で自分に適したものを選択することが大切です。
この選択の仕方が①「自分らしく真実に生きる」ことに繋がります。

ここで自分自身の理解が足りなかったり 周りに合わせた判断で本来の自分に適さない選択をしてしまうと、必ずどこかで苦しくなります。それ自体が1つの障害となってしまいます。
人は自分に合った環境でこそ最高のパフォーマンスを発揮できます。自分の能力を最大限引き出せるレールを選んであげてください。

また、レール選びを失敗してしまっても大丈夫です。
引き戻って別の道に進むのは少々時間がかかりますが、切り替えるのは簡単です。
「これは私に合わなかったんだ」という新しい情報を大切に活かして、新しいレールを上手く乗りこなしてください。


上記で述べた心的に健康な生き方で活用する
①自分自身の理解
②理想に向かって試行錯誤する経験
この2つを養うことが出来るのが、芸術教育だと思っています。
特に、美術科目は条件さえ決まっているものの個別作品の成果物は本当にバラバラで、人生と全く同じで誰一人として同じものは創れません。

美術の時間を通して
自分なりの理想を持つこと、その理想に向かう過程で 自分に合った選択を知っていくこと。
この2つを意識してみると 授業時間がまた変わって感じてくると思います。