何本か、大切にとってあるワインがあります。
僕はワインコレクターではないのですが、記念ごとは好きです。
cos d'Estournel 1998
まだ松尾で駆け出しの頃、東急のフードショーのワインショップで購入したもの。
1998年。
この年は、僕がはじめてレストラン経営者を志した年。
その年に見た夢が、今日までの僕を動かしてきました。
hyaku×amourを卒業する。
それを記念し、僕を応援してくれている大切な友人の中で、タイミングがあった人たちと、そのワインで乾杯しました。
香り、渋さ、味わいの移り変わりは、流れた月日のよう。
ワインのボトルに残った滓は、僕が手放した観念の残渣のような気がしました。