今日は、青年劇場さんの
「動員挿話」「骸骨の舞跳」
観てきました。



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私はこのふたつの話は
全然知らなくて

「動員挿話」のほうの作者、岸田國士さんは「恋愛恐怖病」で知ってただけ。


観終わったいま、事前にある程度の内容を知ってたほうがよかったのかなと
少し悩んでます笑

知ってたら
途中でおいてかれそうになったりしなかった気がする(>_<)


「骸骨の舞跳」は
何度か置いていかれそうになって
観ながら、ちょっとだけ落ち着かなくて
でもそれは
単に私の想像力や理解力が足りないだけだとおもいます。



どちらの作品も
とてもすばらしかったし
いま観ることに意味があるのかなと思いました。






◎動員挿話


すごく悲しくて、歯がゆくて、怖くて
泣きたくなる話でした。


私はもちろん、数代の気持ちがよくわかります。
戦争にいくことは素晴らしいとは到底思えないし、お国のために死ぬことなんて偉くもなんともない。
そして
戦争に行くことを強要し、拒めば非国民とされるような世の中では生きたくないし
そんな世の中にはしたくないと強く思っています。

だけどいま、なんだか一歩一歩戦争に近づいている気がして

そんないまだからこそ
この話は、私の心に突き刺さりました。

数代の叫びが
私の耳に張り付いて離れませんでした。



青空文庫に動員挿話があったので
ダウンロードしてみました。
原作、ちゃんと読んでみます。



◎骸骨の舞跳



すごく深い話でした。


この話には
朝鮮人虐殺の問題が出てきます。
だから私は、この芝居を見ながら
ある友人の顔を思い浮かべていました。
在日朝鮮人の友人がこの作品を見たら
なんと言っただろう、と。



公演が始まり
この作品は朝鮮人虐殺という出来事を絡めたものだとわかった時
私は
朝鮮人虐殺はおかしい
朝鮮人は日本人を殺したり、井戸に毒を入れたりなどしていない
という結末かと、安易な想像をしていました。


しかし、想像とは全く違う展開でした。


最後に
みんなが骸骨になって踊り出した時
看護婦さんや貴婦人なども骸骨になったことにとても驚きました。
でも
権力に媚びていたり、権力を振りかざしたりしている人たち。
だから
骸骨になったのかなと思いました。


まっすぐな心で
素直に物事を見る。
それが
とても大切だと思いました。


骸骨の舞跳は
一度見ただけでは全てを理解しきれないくらい
難しい作品だと思いました。
単純に私の理解力の問題な気もしますが。。



最後に
骸骨の舞跳に出た、傍島ひとみさんは
今回が初舞台だったとのこと。
でもそうは見えず、とても堂々として、素敵でした。
とても、大きく見えて
終演後にお会いしたら、とても小柄な方で、びっくりしました。
今後も楽しみにしています。



安全保障関連法案が衆院で強行採決されてしまったいま
これらの作品を見ることができて
ほんとうによかったと思います。


出演されたみなさん
作品に関わった全ての方
ほんとうにお疲れさまでした。
ステキな作品を、ありがとうございました。


明日が最終日なのですね。
成功をお祈りいたします。