自宅から一番近く充実した書店がジュンク堂池袋店なので、よく行くのですが、7月のある日は松岡正剛さんフェアをやっているフロアがありまして。

千夜千冊を加筆修正した文庫本のシリーズから『仏教の源流』と『感ビジネス』を購入。

すると下記の動画プレゼントキャンペーンがありまして。


何かというと、2020年8月に行われた松岡正剛さんのトークイベントの動画配信だというのですね。

(↓公式サイトの講演録です)

残念ながら、期限内に前半部分までしか視聴できませんでした。それでも非常に興味深い内容でした。

松岡さん曰く、そもそも、読書とはヴァーチャルなものであると。

言われてみると、たしかに、読書をする目的というのは、自分の世界を拡げることだと思います。

たとえば、誰かの目線を通して、物事を見ること。それにより新たな着想を得ること。

また、松岡さんが本と向き合う姿勢はとても印象的でした。松岡さんは本に書き込みをされる方ですが、珍しい価値ある本であっても、"むしろそうであるからこそ"、勇気を持って書き込みをする。その理由は、その本のポテンシャルを最大化したいから。自分が読んで「ここは」と思った箇所を囲む。見えない構造や繋がりを線でリンクする。そうすることで、次回に同じ本を手に取ったとき、自分なりの「読み」が鮮やかに再現できる。

この姿勢は、人の話を聴く姿勢にも共通するものがあるなと私は思います。相手の話の本質を掴み、良い部分を精細にする。対話という一期一会の営みのパフォーマンスを最高のものにしたい。