TONY TONI TONE



裸電球のぬくもりの中
スコッチウィスキーで喉を癒し
ほろ苦いシガーの香りに包まれて
友人たちと語り合う。


流れるサウンドに
時折、身をゆだねながら・・・




そんなシーンに是非聞きたいのが
90年代ソウルミュージック界に名を轟かせたTONY TONI TONE



60年代のクラシックソウルに敬愛を払い
ヒップホップ、ロック、ファンク、ジャズ、ゴスペルなどの新しい命を吹き込み
新たなクラシックソウルを確立した彼ら。


93年にリリースされた
世に言う彼らの最高傑作である3rdアルバム「SONS OF SOUL」よりも
96年リリースのこの「HOUSE OF MUSIC」を私が好む理由。




彼らに出会ったのは
偶然ではなく必然だった。


当時の私といえば
大学にはほぼ顔を出さず
夜の街をただ無駄にさまよっていた。


目的があったわけでも
かといって投げやりになっていたわけでもない。


ただ、だらしなく生きていることに
歓びを感じていただけだった。



いつものように
いきつけのBARでバーボンを飲んでいる時
ふと彼らの音に出会った。



何気なくある日常
その風景が
一瞬にして変わった。




気持ちいい




レトロ・ソウル感に安らぎ
ファンク・チューンに酔い
スロウ・ナンバーに微笑んだ。


そのサウンドの中にいる自分に
酔っていた。


いや、酔わせてくれるサウンドなのかもしれない。



この作品では
algreen、The Stylistics、Earth, wind & fire、The SPINNERS、Otis Reddingを彷彿とさせる
ナンバーが並ぶ。


輝きを増したレトロソウルが
全曲に響く。


捨て曲のないまさに黄金のアルバムである。



時代を経
相変わらず無駄に夜の街をさまよってはいるが

しっぽりと酔わせて欲しい時にはこの一枚だと思う。



ちなみに、Raphaelの脱退により
このアルバムがオリジナルメンバー最後のアルバムとなる。