今日の一枚はコレ。
CAROLE KINGのTAPESTRY。
音楽好きの人間にとって
「一枚だけ選ぶなら?」・・・という質問は
円周率の正確な値を導き出すことに匹敵するくらい
難解な質問で
幾度となく自分も尋ねられたことがあるが
その度に応えられずにいた。
何も心に残っていないわけではない。
脳裏には数多くのジャケットが浮かび
心に浮かんだメロディを口ずさんでいるのに
どれも甲乙選び難く
自分の愛した全ての音楽から
あえて一枚に絞る事ができないのだ。
とはいえ、時折、
思い出したように
部屋で大音量で聞くアルバムがある。
いつでも取り出せる位置にあるアルバム。
それがこのTAPESTRYだ。
1971年の作品で
CAROLEにとってはソロとして2枚目のアルバム。
15週連続全米No.1を記録し、
302週(6年以上?)に渡ってチャートインし続けた傑作である。
アルバムとしては最高傑作で
全ての曲が心に響く。
女性としての悲しみや愛する喜びといった私的感情が
彼女の切ない歌声
美しいピアノの旋律と共に
この一枚に溢れている。
ふと
一人ぼっちの切ない夜に
このアルバムを聞く。
悲しみや切なさや
歓びや楽しさだって
このアルバムの前では
感情が無になる。
それほどまでに
彼女の魂の歌が
心に響くからだ。
1曲目の「I FEEL THE EARTH MOVE」
では、恋する相手に募る激しい思いを
2曲目の「SO FAR AWAY」
では、愛する人を失ったときの素直な気持ちを
他にも「WILL YOU LOVE ME TOMORROW?」や
「A NATURAL WOMAN」はセルフカバーでありながら、
彼女独特の世界が広がり、あたたかささえ感じる。
親友が落ち込んだ時に
必ず歌う曲がある。
この歌詞の通りに
いつも私は彼女の側にいる。
愛情とは
友情とは
人間とは
いかに素晴らしいものかを
精一杯綴った曲。
「You've got a Friend」
余談だが
昨年の2007年秋、17年ぶりに来日したCAROLE。
65歳という年齢を
全く感じさせないほどの存在感。
武道館にいた全員が
彼女の声に酔い
彼女の叫びに震えた。
彼女の登場に目頭が熱くなり
最初の曲「Home again」で全身が鳥肌に。
そして「You've got a friend」では
涙で彼女が見えないほどであった。
