復活 | 嗅覚を失ったバーテンダー

嗅覚を失ったバーテンダー

短編小説風に、書き留めていたことを整理し、まとめていきたいと思います。


1週間後、ガーゼを抜く時が来た。

先生にあらかじめ片方に何本ガーゼが入っているか聞いておいたので、心構えができた。

左右に8本づつ。

右の鼻の穴から抜いていく。

最後の8本目が痛かった。

次いで左の鼻の穴へ。

慣れてきたのでスムーズに終わった気がした。

あれ?

臭いがしない。。。

臭いとあと、忘れてしまったが何かの穴に小さい薬を付けたガーゼで塞ぎ、終了。

看護師さんにマスクをもらい終了。


帰宅途中に、薬を塗ったガーゼの臭いがしてきた!

コンビニでおにぎりとカップヌードルを買って帰宅。

遅めの昼食を取った。

今でも覚えているが、3年半ぶりのカップヌードルの美味しさ&出汁の効いた釜飯のおにぎり。

涙が出るくらいに嬉しかった。

少し疲れたので昼寝することにした。

起きたら、また、臭いがしなくなっていた。

が、しばらくすると、また臭いが戻ってきた。

一喜一憂の連続である。

翌日からは、朝起きてから、

真っ先に珈琲やハーブなどの香りの強いものを嗅ぐようにようにした。