⏩善とは何か?後味のよいものだ。悪とは何か?後味の悪いものだ。
…ヘミングウェイ(アメリカ合衆国出身の作家、詩人)
※パンク・ロックは、“反抗(rebellion)” の象徴だとされていますが、それは即ち強がりは
長続きしないという宿命を帯びた、瞬間的な衝動(movement)に過ぎない。
逆境を跳ね返す反骨の気概などには、前向きな印象も受けますが、とにかく虫が好かないからと無闇に唾を吐き、いちいち喧嘩腰に抗い、※やさぐれて無頼に振る舞ってみたところで、人の体力(若さ)は続かない。虚しい敗北感に押し潰されるだけでしょう。
元来、反抗は欲求不満な人間がやらかしがちな、手っ取り早いアプローチであり、消極的なものなのです。
片や、物事を素直に受け入れ、肯定する眼差しを開き、積極的に振る舞って行くことは、思いの外に手強い実感があり、それだけにやがては自らを形作るための力強い芯にもなり得る。
称賛は常に批判より一枚も二枚も上手を行くというわけです。
もちろん、批判精神が悪いという話でもありません。
人の感情的に、批判された側は非難(否定)を浴びたような気持ちになりがちですが、※批判的思考の本質には、批判する側自らの論理の組み立てや内容などを内省しつつ、新たな考えや表現を提案するという積極的な働きも含まれています。
批判を表明するのであれば、その対象(壁)を越えてみせなければ説得力がありませんからね。
自虐性を伴った毒舌には、対象を斬りつけながら、返す刀で己(おのれ)にも刃(やいば)を向けるという、痛快なる諧謔(ユーモア)の妙が見出だせるでしょう。
自らを棚上げして、毒舌家の上辺だけをなぞっただけの無責任な悪口など、だだの醜いコンプレックスの裏返し。不快なだけです。
自らの反骨心が、どこから沸き起こり、どんな性質(効果)を持ち、どこに向かって跳ね返っているのかという考察もなく、感情のコントロール不能に陥っている人は、無自覚(ボンヤリ)ということ。
センスが鈍いからこそ、目の前の状況判断も覚束ないのです。
ここでようやく、※陰謀論(陰謀論者)について話してみようと思うのですが、その前に少し、或るエピソードを例に取り上げてみましょう。
今年の夏の最中(7月31日)、火星の軌道周期が15年ぶりに地球に最接近するという機会が訪れました。(次回は2020年10月6日)
陽も沈み、凪いだ波止場の月灯りの下、写真撮影を終えて帰途に就く常連の間でも話題になりましたが、空を仰ぎ見ながら…▶️「そういえば、※約半世紀も昔に人は月面に到達したんですよねえ、凄いなぁ…」とつぶやく自分に透かさず物言いをつけてきたのが、例のご老人。(笑)
▶️「んなわけあるかいな、あんなもん実際に行ってるわけないやないか、絶対にあり得へんて…」
真顔でそう言い放って聞かないご老人の姿に、立ち所に腑に落ちました。
それまでは、この人はこうなんだと断定するのも大人気なく、モヤモヤとした気持ちを抱えていたのですが、あぁ、やっぱりこの人は大人気ないジイサンなんだな…と。
稚拙な陰謀論に飛び付く、所詮は短絡思考で動いている人間でした。
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【アーネスト・ミラー・ヘミングウェイ(Ernest Miller Hemingway:1899年~1961年)】
▼Wikipedia
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【パンク・ロック】
▼Wikipedia
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【やさぐれる】
▼語源由来辞典
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【批判的思考(critical thinking)】
▼Wikipedia
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【陰謀論】
▼Wikipedia
【陰謀論の一覧】
▼Wikipedia
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【アポロ11号(月面着陸:1969年7月20日)】
♪「Blitzkrieg Bop(Live)」:The Ramones
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