ギリシャ神話において芸術を司る※女神ミューズは、芸術に魂を捧げる人間に好んで寄り添い、インスピレーションを与え続けると謂われています。
そして、芸術の本分を忘れ、政治や権力にすり寄り、金銭に目が眩んだ芸術家からは、一切の芸術的感性を吸い上げてもぬけの殻にし、冷徹に見放します。
あくまでも物のたとえですが、熟(つくづく)信憑性のある比喩だと思います。
「わたしだけを見つめなさい。他の誰かに目移りする気なら、わたしはあなたのもとから立ち去ります。」
...というわけです。
男性側からの話ですが、現実にそういう女性の存在に気が付くこともあります。
その女性がインスピレーションを発するというわけではないのですが、身近にその姿を感じるだけで、創作意欲が湧き、背中から追い風が吹くような。
そういうことは稀ではなく、稀でもあります。
偶然が不意に投げかけてくる謎かけのようなものですね。
それを解けば必然にも変わり得るのですが、運不運の巡り合わせを左右するのは、それを見極める人の思慮の深さであり、勇気なのでしょう。
常に芸術のきっかけは偶然であり、ミューズはその偶然に対して素直に立ち向かう勇者に常に味方し、愛します。
しかし、逆の存在は稀ではありません。
至る所で目にするし、何の敵意も悪意もなく目の前に現れ、せっかく掴みかけたインスピレーションをうやむやにしてしまうのです(笑)。
富や名声や権力は、否が応にも人の気持ちを大きなものに勘違いさせるものですが、そこに近付きたいと願う人が世の中に大多数を占める以上、自分はミューズに従い、こちらからは近寄らないことにしています。
前のめりが過ぎている乞食にも、ぼんやりグータラやり過ごしている乞食にも、偶然が与えてくれたせっかくの謎かけすら目に入らない。
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「Muse(ミューズ), Μοῦσα, Musa(ムーサ)」は、ギリシャ神話に登場する九人の女神(九姉妹)たち。
一般に“詩神”とされていますが、知的活動等の学問全般を司る女神です。
概ねでは、芸術の守り神という使い勝手で用いられている様子です。
ちなみに、英語の“Music”の語源でもあります。
♪「Medicine Jar」:Queen Adreena
http://youtu.be/XyB7ejGSUow



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