物心がつく年頃から今日に至るまでの自分にまつわる記憶の数々。かなり正確に覚えているんですよね。
書物や数式などのデータの暗記力ではなく、その場その時のシチュエーションに関わる自分の情緒が、不意に感光されて脳裏にプリントされような。
思い起こせば、匂いや触感に温度、そこに巡り合わせた他の人たちから伝わる感情の動き(発露)までもが、残像として蘇るのです。
昔馴染みの人たちと、他愛もない思い出話に花を咲かせた際には驚かれたりします。
どうやら、大抵の人は過去のエピソードの諸々などは、よほど重要な事以外はあっさりと忘れ去ってしまうようなのです。何かきっかけを与えれば、「そういえば...」と思い出すこともありますが。
でもまぁ、自分のように日常の取るに足らないショットの数々を、いちいち脳裏にファイルし続けるほど邪魔で非効率なものはない(笑)。
考えてみるに、それだけ無用にも思える場面や人の顔(表情)を覚えているのは、幼い頃から無意識のうちに、物事に意味付けをして遊んでいたような気がします。
観察して意味を見出だしたいという意欲のようなものがあり、それはつまり、自分の思いの外に客観的だったということなのでしょうね。
コンサート会場で我を忘れるくらいに熱狂したり、趣味に血道を上げたり、寝食を後回しにしてひたすら絵を描き続けたり...
好奇心の対象に注ぐ感情移入が臨界点を超えたように映っても、いつも心のどこかに冷めた自分というものがいたのです。
♪「Spanish Fly」:Edward Van Halen
http://youtu.be/iDsa4uDM3zU


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