いまの時季、冬が好きだと言うと、変わり者あつかいされることがあります。(笑)
胸が冷たく焦げていくような白い息、脈拍の熱量を奪う寒気の下では、行動半径も小さくなり、体内エンジンも活発に回転するという具合は維持し辛いものです。
しかし、何事も冷却期間を置かない限り、やがては判断不能に陥り、バースト(破綻)状態に果てます。
血潮が蒸発し、思考が鈍ってしまうのは、暑中の下なんですよね。
たとえば、人混みのエナジーは求心力を発揮しますが、そのなかでは他人に割く時間や配慮に意識がからめとられてしまいます。
大抵、賑やかな時間は熱気も上がり楽しいものですが、それだけに、つい人と人との間合いも見失い、互いに磨り減った気力と体力を目の前にして、疲れ果ててしまうのです。
喋ることは世間並、考えることは自分自身...と、古の俚諺にあります。
都会のなかに在って、日常の喧騒を忘れさせるような間合いを感じることはないでしょうか。
ふと、物思いに耽ってしまう時間のなかでは、誰もが孤独であり、隔絶されたその座標のなかでこそ、自分だけの静かなる一点が見えてきます。
それこそが個性の源泉であり、研ぎ澄まされた時間の下で、集中力が現れ出でて、素直な感受性が立ち表れ、秘めたるインスピレーションを掴むことが出来るのです。
わずかな瞬間でも、そういう間合いに気が付いたなら、見逃さずにいたいものですね。
凍てつく深夜の帰宅の途すがら、一歩、一歩、自分の間合いを大切に踏みしめて。
♪「Confortably Numb(Live at Pompeii 2016)」:David Gilmour
http://youtu.be/LTseTg48568

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