◆「The Awful Truth」:邦題「恐るべき真実(1990年)」
CD Album 3-Versions
▼
US:Enigma records/Metal Blade Records
UK ~ Europe:Music For Nations
JAPAN:Pony Canyon
01. It Takes So Long(5' 46'')
02. Circle Of Pain(5' 18'')
03. I Should Have Known All Along(7' 32'')
04. Higher(7' 17'')
05. Ghost Of Heaven(4' 41'')
06. No Good Reason(6' 16'')
07. Drowing Man(5' 56'')
08. Mary(5' 31'')
Recording at Rampart Studio, March 1989(Houston)
Producer:Sam Taylor
Album Cover Art:Randy Rogers
■デイヴィッド・フォン・オーラキング(Vocal & Guitar)
■モンティ・コルヴィン(Vocal & Bass)
■アラン・ドス(Vocal & Drums)
以上の3名による、バンド形態としては最小限のユニット(3ピース:トリオ編成)でありながら、その音の間合いが生み出す効果と可能性を最大限に発揮した、自由奔放且つ精巧な音作りに魅了されます。
一聴してまず耳をひきつけられる、8弦ベースの “怪音”(ピッキング・ノイズ)のインパクトが特徴的ですが、静と動の落差の絶妙なコントロールや、三声のコーラス・ワーク等、あくまでもアンサンブルの妙技に美意識を注いだ楽曲の世界は唯一無比であり、数多のバンドが未だに到達し得ない、ロック・ミュージックの新境地を垣間見せてくれるようです。
主観的に、音楽から抽象的に受けるイメージは、夜露に滲む冷えた都会のアスファルトの路面が、月灯りに青白く反射するような、暗さの中に穏やかな叙情も見出だせる、静謐な匂いがします。
端的な印象としては、※プログレッシヴ・ロックにヘヴィメタルの攻撃性を兼ね備えた、モダンな芸術性に目が開かれることでしょう。
重圧を震えさせながらビリビリと哮り響くモンティのベースは、リズムギターとしての役割も果たし、デイヴィッドが駆使する12弦ギターの動向は、グラデーションを拡げるように繊細なアルペジオを奏で、時にスラッシーな直下型のストロークで果敢に迫ります。
更に見逃せないのが、アランが繰り出すドラムの変拍子がバンドの演奏の緩急を自在に導き、各楽曲の見事な大団円を演出していることです。(フェードアウトで終わる楽曲は見当たりません。)
構成のクレバーなバランス感覚にも舌を巻きます。
件、新境地の垣間見と形容しましたが、いまの時代に至っても、なお彼等が創り上げた、この新機軸に打ちのめされます。
本作のレコーディングの完了と同時にバンドは解散し、ある意味 “遺言” のように、人知れず音楽史上の膨大なカタログの地層に埋もれた形で微動だにせずとも、折々にこのアルバムに触れ、親しんで来た理由には、毎に新たな発見があり、時代の流れに左右されず、常にリアルタイムで在り続けているという脈打つ感触、活々とした手応えが掴めるからです。
未だにこれ以上の音楽には出会えていないという感慨が、脳裏の虚数に揺めきます。
既に彼等が解散して四半世紀が過ぎ去りましたが、このアルバムの存在感は色褪せることなく、音楽が伴奏する見果てぬ旅の行方を見通す、指標の1つであり続けることでしょう。
後日談(近況)としては、2007年10月12日に、彼等が拠点にしていたテキサス州のヒューストンにあるAxiomというクラブで、※一夜限りのオーフル・トゥルース/リユニオンが催されました。
デイヴィッド以外の※メンバーは不参加で、代役の他に、かつて互いにこの地で切磋琢磨し合った盟友、キングスXのダグ・ピニックがゲストとして登場し、 聴衆(根強いファン)の喝采を浴びました。
またその際、デイヴィッドはバンド解散後は音楽業界を離れ、オースティン(テキサス州)で画家として活躍の最中にあり、トレードマークの12弦ギターを置いて、歌唱のみを披露。
最後に、このアルバムは日本(ポニーキャニオン)やヨーロッパ方面(Music For Nations)でも発売されましたが、廃盤になり久しい状態が続いています。原盤権を持つMetal Blade Records(既に倒産した大元の原盤権を持つEnigma Recordsより譲渡)からのリマスター再発売を願うばかりです。
※
プログレッシヴ・ロックにありがちな、リスナーを置き去りにした予想外の取って付けたような展開の連続や、テクニック(曲芸)の誇示、観念への執着といった煩わしさは感じません。
あくまでも、楽曲の姿(テーマ)を忘れることなく、精緻と即興のバランスが保たれ、自然体のなかに同居します。そのスリリングな整合性に、きっと、リスナーの好奇心や集中力が途切れることはないでしょう。
※
YouTubeに動画がアップロードされています。
「awful truth reunion」~「awful truth axiom」と入力して検索すると、ライヴの模様がご覧になれます。
※
モンティとアランは、本作の録音後(バンド内の音楽的見解の相違により解散)と時期を同じくして、ギャラクティック・カウボーイズ(1989 ~ 2000年)を結成し、メジャー・レーベルのゲフィンから数枚の作品を発表しましたが、端整なコーラス・ワーク、スラッシーなギター等、オーフル・トゥルースの特色やメリットは示しながらも、その本質とはかけ離れた、明朗なポップ志向に音楽性をシフトさせています。(バンドはメンバー・チェンジを繰り返しながらも、現在も活動中の様子ですが、既に脱退しているモンティとアランは関わってはいません。)
ちなみに、ギャラクティック・カウボーイズの初期のシングル盤等のアートワークに、画家デイヴィッドが描いたイラストが使われています。バンド解散後も、元メンバーたちの関係は良好の模様です。
♪「Higher」
http://youtu.be/3Qe_EwrXOmg
♪「I Should Have Known All Along」
http://youtu.be/hEP10H9dbSk
◆Axiom Reunion in Houston on 2007/8/12,
♪「Mary」
http://youtu.be/vGM-vd4L3Yg
♪「Circle Of Pain」
http://youtu.be/z1sLEhSfv6A
◆David Ohlerking Singing and Playing Guitar
♪「Too Good To Believe:I Should Have Known All Along (2007)」
http://youtu.be/eHAq1uV4zCY
♪「Close(2008/1/28)」
http://youtu.be/DRnnm-NuH5c




CD Album 3-Versions
▼
US:Enigma records/Metal Blade Records
UK ~ Europe:Music For Nations
JAPAN:Pony Canyon
01. It Takes So Long(5' 46'')
02. Circle Of Pain(5' 18'')
03. I Should Have Known All Along(7' 32'')
04. Higher(7' 17'')
05. Ghost Of Heaven(4' 41'')
06. No Good Reason(6' 16'')
07. Drowing Man(5' 56'')
08. Mary(5' 31'')
Recording at Rampart Studio, March 1989(Houston)
Producer:Sam Taylor
Album Cover Art:Randy Rogers
■デイヴィッド・フォン・オーラキング(Vocal & Guitar)
■モンティ・コルヴィン(Vocal & Bass)
■アラン・ドス(Vocal & Drums)
以上の3名による、バンド形態としては最小限のユニット(3ピース:トリオ編成)でありながら、その音の間合いが生み出す効果と可能性を最大限に発揮した、自由奔放且つ精巧な音作りに魅了されます。
一聴してまず耳をひきつけられる、8弦ベースの “怪音”(ピッキング・ノイズ)のインパクトが特徴的ですが、静と動の落差の絶妙なコントロールや、三声のコーラス・ワーク等、あくまでもアンサンブルの妙技に美意識を注いだ楽曲の世界は唯一無比であり、数多のバンドが未だに到達し得ない、ロック・ミュージックの新境地を垣間見せてくれるようです。
主観的に、音楽から抽象的に受けるイメージは、夜露に滲む冷えた都会のアスファルトの路面が、月灯りに青白く反射するような、暗さの中に穏やかな叙情も見出だせる、静謐な匂いがします。
端的な印象としては、※プログレッシヴ・ロックにヘヴィメタルの攻撃性を兼ね備えた、モダンな芸術性に目が開かれることでしょう。
重圧を震えさせながらビリビリと哮り響くモンティのベースは、リズムギターとしての役割も果たし、デイヴィッドが駆使する12弦ギターの動向は、グラデーションを拡げるように繊細なアルペジオを奏で、時にスラッシーな直下型のストロークで果敢に迫ります。
更に見逃せないのが、アランが繰り出すドラムの変拍子がバンドの演奏の緩急を自在に導き、各楽曲の見事な大団円を演出していることです。(フェードアウトで終わる楽曲は見当たりません。)
構成のクレバーなバランス感覚にも舌を巻きます。
件、新境地の垣間見と形容しましたが、いまの時代に至っても、なお彼等が創り上げた、この新機軸に打ちのめされます。
本作のレコーディングの完了と同時にバンドは解散し、ある意味 “遺言” のように、人知れず音楽史上の膨大なカタログの地層に埋もれた形で微動だにせずとも、折々にこのアルバムに触れ、親しんで来た理由には、毎に新たな発見があり、時代の流れに左右されず、常にリアルタイムで在り続けているという脈打つ感触、活々とした手応えが掴めるからです。
未だにこれ以上の音楽には出会えていないという感慨が、脳裏の虚数に揺めきます。
既に彼等が解散して四半世紀が過ぎ去りましたが、このアルバムの存在感は色褪せることなく、音楽が伴奏する見果てぬ旅の行方を見通す、指標の1つであり続けることでしょう。
後日談(近況)としては、2007年10月12日に、彼等が拠点にしていたテキサス州のヒューストンにあるAxiomというクラブで、※一夜限りのオーフル・トゥルース/リユニオンが催されました。
デイヴィッド以外の※メンバーは不参加で、代役の他に、かつて互いにこの地で切磋琢磨し合った盟友、キングスXのダグ・ピニックがゲストとして登場し、 聴衆(根強いファン)の喝采を浴びました。
またその際、デイヴィッドはバンド解散後は音楽業界を離れ、オースティン(テキサス州)で画家として活躍の最中にあり、トレードマークの12弦ギターを置いて、歌唱のみを披露。
最後に、このアルバムは日本(ポニーキャニオン)やヨーロッパ方面(Music For Nations)でも発売されましたが、廃盤になり久しい状態が続いています。原盤権を持つMetal Blade Records(既に倒産した大元の原盤権を持つEnigma Recordsより譲渡)からのリマスター再発売を願うばかりです。
※
プログレッシヴ・ロックにありがちな、リスナーを置き去りにした予想外の取って付けたような展開の連続や、テクニック(曲芸)の誇示、観念への執着といった煩わしさは感じません。
あくまでも、楽曲の姿(テーマ)を忘れることなく、精緻と即興のバランスが保たれ、自然体のなかに同居します。そのスリリングな整合性に、きっと、リスナーの好奇心や集中力が途切れることはないでしょう。
※
YouTubeに動画がアップロードされています。
「awful truth reunion」~「awful truth axiom」と入力して検索すると、ライヴの模様がご覧になれます。
※
モンティとアランは、本作の録音後(バンド内の音楽的見解の相違により解散)と時期を同じくして、ギャラクティック・カウボーイズ(1989 ~ 2000年)を結成し、メジャー・レーベルのゲフィンから数枚の作品を発表しましたが、端整なコーラス・ワーク、スラッシーなギター等、オーフル・トゥルースの特色やメリットは示しながらも、その本質とはかけ離れた、明朗なポップ志向に音楽性をシフトさせています。(バンドはメンバー・チェンジを繰り返しながらも、現在も活動中の様子ですが、既に脱退しているモンティとアランは関わってはいません。)
ちなみに、ギャラクティック・カウボーイズの初期のシングル盤等のアートワークに、画家デイヴィッドが描いたイラストが使われています。バンド解散後も、元メンバーたちの関係は良好の模様です。
♪「Higher」
http://youtu.be/3Qe_EwrXOmg
♪「I Should Have Known All Along」
http://youtu.be/hEP10H9dbSk
◆Axiom Reunion in Houston on 2007/8/12,
♪「Mary」
http://youtu.be/vGM-vd4L3Yg
♪「Circle Of Pain」
http://youtu.be/z1sLEhSfv6A
◆David Ohlerking Singing and Playing Guitar
♪「Too Good To Believe:I Should Have Known All Along (2007)」
http://youtu.be/eHAq1uV4zCY
♪「Close(2008/1/28)」
http://youtu.be/DRnnm-NuH5c



