あもんの1001のバイオリン | あもん ザ・ワールド

あもん ザ・ワールド

君へと届け 元気玉

『ええか、あもん、楕円形のフィールドを歩く時は以下のことに気をつけるんじゃぞ』

・バランスを失うことを恐れるより、むしろ感覚を作り直すつもりで楽しむこと
・楕円形のフィールドを歩く時、極限で似るものの家の光景を出来るだけ思い出しすこと。そしてその逆も試すこと
・空をすり鉢形の地面に引き下ろすようにしてみること
・5つの日本列島のそれぞれを、自分がどこにいるか位置付けるために使うこと
・日本と呼ばれる列島との、見えたり見えなかったりするつながりで、自分がどこにいるか常に問うこと
・進む速さに変化をつけること

・フィールドを歩く時に、取らなければならない極端な姿勢を、近くの形と遠くの形の両方に関連付けること
・不意にバランスを失った時、世界をもう一度組み立てるのにどうしても必要な降り立つ場の数、種類、位置を確かめること
・しばしば振り向いて後ろを見ること
・一度に焦点を合わせて見る場所(知覚の降り立つ場)は、なるべく少なくすること
・実際に通っている所と同じぐらい目につき、興味を引かれる所、あるいは降り立つ場があれば、すぐ、もうひとつの出来事が起こっている所として出来るかぎり見極めること
・距離をつくっている色々な出来事のつながりを確かめる為に、「精緻の棟」を利用すること
・「白昼の混乱地帯」の中では常にひとであるより肉体であるよう努めること
・何かを決めるために、あるいは以前決めたよりもより繊細に、またはより大胆に、あるいはその両方になるために「もののあわれ変容器」を使うこと

・「地霊」の中では、地図上の約束を忘れること
・「宿命の家」や「降り立つ場の群れ」と呼ばれる廃墟では、まるで異星人であるかのようにさまようこと
・「切り閉じの間」を通る時には、夢遊病者のように両腕を前に突きだし、ゆっくりと歩くこと
・「陥入膜の径」を通り抜けたり回ったりする時は、目を閉じること
・「運動路」の中や外では動作を繰り返し、そのうちの一度はゆっくり行うこと
・「想像のへそ」の中や外では、後ろ向きに歩くこと



『以上じゃ。分かったか?あもん』
『はい。9割方、分かりませんでしたが、取りあえず行ってきます!』

と、あもんは養老のヌシに別れを告げた


あもんはフィールドを彷徨った
自分自身の存在を忘れるかのような世界がそこにはあった
自分の外に世界があるのではなく
自分が世界の中にあるのだと実感した
上下左右は誰かが決めた法則で
それに従う使命は自分自身にはない
それにうまく流されるのも良し、必死に反抗のも良し
良し悪しも認めてくれる世界がここにはあり
法則は法則でしかないんだと教えてくれた


あもんはとある壁画の前に佇んだ
その壁画にはこんなことが綴られていた

現在の世界の絶望的な状況を希望ある未来に転換しよう
「死」を前提とした消極的な生き方を改め
その為には古い常識を覆すことが必要だ
「宿命=天命」を反転するのが君の使命だ
さぁ、ヨチヨチ歩きの子供の状態に戻って
知覚を再構築させようじゃないか!




高校生のとき、小説の中で出会った
坂本龍馬と高杉晋作が言っていました

『お前ら、面白く生きているかい?』

確かに“こんちくしょうな事”は日々襲ってきますが
その“こんちくしょう”を面白おかしく変えるのは
他人の助けではなく、自分のさじ加減で
それが出来たらなんかカッコイイですよね

どうせ生きるなら面白おかしく
なかなか難しい生き方だとは思いますが
そんな強い精神を育てていこうと思ったあもんです
そしてみなさんもそうなれるように
応援を続けようと思っているあもんです