どんな環境でも
生きてやろうと思うのが生物であり
それに優れているのが人間力である
生死に怯え踏ん張るのが人間であり
それを救い生かすのは生物力である
どんな環境でも
生物と在り続けて
人間と在り続けよ
『Cocco 強く儚い者たち』
人間に囲まれて生きていると
時々自分が人間であるということを忘れてしまう
ゼンマイ仕掛けのような毎日では
人間力を感じるのは難しい
しかし生命の神秘は未だ機械では作れないものである
尊きものは人間力だと分かっていてもそれを証明する時が無い
それに気付いた生物神は自然神と話し合って
ちょっとだけ自然に本気を出してもらう
自然に怯え抱き合うと人間の匂いがいい香りだと気づくものである
深い森へひとりぼっちで迷えない寂しがり屋の人間には
自然の脅威は有難いものなのかもしれない
絆とは人間に潜在する本能であって
極限にしか顕れないと言うことは少し残念な気がする
『俺って人間なんだ』
そう改めて呟くと、恥ずかしいながらも嬉しい気がする