正しく負けろ!日本人!! | あもん ザ・ワールド

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君へと届け 元気玉

貴方は人生の中で何回、負けましたか?
何回、こんちくしょうと思いましたか?
何回、這いつくばり立ち上りましたか?
何回、勝者を敬うことができましたか?


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人生に於いて人は多くの負けを経験するものだ
あもんの人生初の負けは多分3歳の頃だったであろう
2歳で本を朗読できたあもんはお家とママが好きだった
だから外には出ずにお絵かきや絵本ばかりを読む真っ白い子供だった
3歳の頃、あもんは初めて海に連れていかれる
繰り返される大きな波音と迫りゆく白波が怖かったので
あもんは海には入らず砂浜で砂遊びばかりをしていた


それを見たあもん父は
『男なら泳んじゃ!』と言った瞬間に
あもんを海に投げたのだ

可愛いはずの息子を、水が怖いと嫌がる息子を
親父は『溺れてみろ!』と海に投げたのだ

天も地も分らないぐらい波にのまれるあもん
鼻から入って来る海水が泣けるほどにしょっぱかった
波に立ち向かえないあもんはこの時、負けたんだ…

 
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そして、この時、
親父はあもんに負けることを教えてくれたのだった


“こんちくしょう”を味わったあもんは波に挑むことにした
初めはママと一緒に、少しずつママと離れて
そして数日後、あもんはパパと海で泳いでいたのである

その後、真っ白いあもんは見る見るうちに真黒になり
幼稚園からはまっすぐ家に帰らなくなった
近くにあった“ハゲ山”で泥んこになるまで山を滑っていたのだ
今ではダイビングのライセンスも取り
水深40mまでウキウキしながらいけるようになった
親父のこの教えがなかったら
神の棲む処へも行けていなかったし
魚の生き様に感動することもなかったであろう


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平成も23年経ち、社会に平成生まれが現れることになった
少子化社会に於いて未来の希望である新生児は大切に育てられた
“正しく勝つ要領”を優しく教わりゆっくりと確実に育てられた
“争いの醜さ”を主張し“戦わずして勝つ”戦術を伝授した

それが時代なのであろう
それが現日本の時代なのであろう


あもん ザ・ワールド



あもんは団塊ジュニアの世代であり多くの友達がいた
多くの友達はやがて多くのライバルとなり多くの戦いに挑んだものだ
親も先生も手塩には掛けず
ある程度の知識を教えたら試合に出させていた
『これからはお前の力だけで戦え!』
勝つ要領をしらないあもんは悪戦苦闘をする
叩かれても叩かれても何度も立ち上がり
そしてついに、自爆をする
力果て、空を仰ぎ、『こんちくしょう!』と涙した
それを見た先生はあもんに言った


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『良くやった、悔しいか?』
『悔しいと思ったらそれでいい』

『お前は正しい負け方をしたんだから…』



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ここは惑星あもん
“カムバック・ヒルズ”
人間が復興を遂げる処である






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敗者の前に訪れるモノ
それは大きな山である
そこに恵みは存在しない
真っ白く砂のみの山である
敗者が復興を遂げるにはこの山を登らなければいけない
遠くに見える緑を目指して
もう一度、自分自身の力のみで登らなければいけない
そこには道は無かったが足跡はあった
あもんはその先人の足跡を頼りに己の力のみで昇った



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賢い恩師は言うだろう
『これは神からの罰です』
『あなた方は罪を償わなければいけません』


あもんは違うと思う
日本人は大地に負けたのだと切に思う
いや、“また負けた”のだと思う


“地球を救え”という旗を上げ
賢い人間は保護活動に勤しむ
しかし地球はそんなに弱くは無い
地球には何億年もの経験があるからだ
地殻変動は地球がくしゃみをした程度であり
その度に人間はいつも負けるだけである
いくら文明を発達させても
いくら人口エネルギーを創りだしても
結局、負けるのは人間なのである




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あもん ザ・ワールド



あもん ザ・ワールド





ならば
日本人よ

正しく負けろ!

正しく負けて正しく悔しがり
正しく失恋し正しく美しくなれ
正しく社会の壁にぶち当たり
正しく自身の壁を築き始めよ



あもん ザ・ワールド


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『こんちくしょう』と踏ん張り
一歩ずつ、一歩ずつ、目の前にある白い山を昇るのだ
悲しみを力とし、苦しみを糧として昇り続けるのだ
勝者を敬い、いつかきっとを夢見て
少しずつ、厳かに慎ましく、生きようじゃないか
大地と永遠に好敵手となろうじゃないか



あもん ザ・ワールド


あもん ザ・ワールド



人間は100点を取らなくてもいい
100点を取って学ぶのを止めるよりか
赤点取って何回も学ぶのことが大切なんだ!




あもん ザ・ワールド


あもん ザ・ワールド



そう気付いた現代日本人は
今まさに“カムバック・ヒルズ”を乗り越えようとしている


$あもん ザ・ワールド


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あもん ザ・ワールド



セイヤ!と気合いを入れ


あもん ザ・ワールド


一歩だけ進めたら

あもん ザ・ワールド


それでいいのだ!と確かめ合おう


あもん ザ・ワールド


ソイヤ!と拳を空に突き

$あもん ザ・ワールド


ガッツポーズを掲げようではないか

$あもん ザ・ワールド


そして体いっぱいの元気を
太陽にも見せてやろうじゃないか!



あもん ザ・ワールド





何度でも捧げます!
あもん詩集~情熱ラーメン490円~より


『男泣き』

男が泣くのは意気地がないと
笑う女性がいるかもしれない
だけど没我の後に流れる涙で
情熱の昇華が出来るのが男だ

泣き虫男どもよ
相手に勝つより正しく負けろ
悔し涙で現実を超えて
さぁ 泣きながら走れ


泣き虫男どもよ
白旗を挙げず踏ん張り負けろ
根気を張って傷を塞ぎ
さぁ 泣きながら走れ

泣き虫男どもよ
論理を掲げず無茶して負けろ
鎧を脱いで魂を裸にし
さぁ 泣きながら走れ


ナンだカンだと言う前に
泣きながら走れ
アアだコウだと言う前に
泣きながら走れ
ムリだムダだと言う前に
泣きながら走れ
ダメだイヤだと言う前に
泣きながら走れ


泣きながら走れ
泣きながら走れ
泣きながら走れ
泣きながら走れ


泣きながら走った男の道では
一人の女が幸福になると言う





正しく負けた日本人には
正しく生きる力と糧が与えられる
正しく負けた日本人はいつかきっと
ガリバーより大きくなれのである






あもん ザ・ワールド


あもん ザ・ワールド


あもん ザ・ワールド



わんぱくでもいい
たくましく育って欲しい


あもん世代ははそう言われて育ってきたのである