無人駅 | あもん ザ・ワールド

あもん ザ・ワールド

君へと届け 元気玉

見えないものは見えないから魅力的なもので
目の前に現れたらなんだか、僕はつまらない
見えそうで見えない何かとは一体、何なんだ

それは「空想」

人にとって本当に大切なものは目に見えない
目に見えない、だからこそ人はことばを綴る
綴ったことばはいつも遊ぼうと僕を誘うんだ

だから「戯れる」

此処に在るものは昨日には無いものであった
無かったからこそ創る楽しみが今ここにある
ジグゾーパズルは完成しない方が楽しいんだ

いつも「創造す」

一生、喧嘩しながら付き合う人は自分だから
一生、喧嘩しながら仲良く遊ぼうじゃないか
一生、僕と僕とで言葉を交わし共に生きよう

毎日が「遊園地」


想戯創遊は
今日の僕を超える武器となる




『無人駅』

風の通り道であるこのホームでは
僕を線路に落とす風が吹いていた


こんちくしょう
僕は必死に強風に耐えた
こんちくしょう
僕は必死に今日と戦った
こんちくしょう
僕は必死に過去を脱いだ
こんちくしょう
僕は必死に裸体を鍛えた
こんちくしょう
僕は必死に夜空を破った
こんちくしょう
僕は必死に朝日を描いた


あの無人駅には僕はもう行かない
僕を線路に落とす風はもう止んだ