島国ベクトルの軌道修正 | あもん ザ・ワールド

あもん ザ・ワールド

君へと届け 元気玉

「勉強しろ と言われたのがむかついたから」

こんな日常すぎる会話の中に

「殺意」というベクトルが向けられている恐怖

そんな恐怖を最近感じた


子供が親を殺めるということ

それは捧げられた命を否定するということ

そんなことあってはならないと 誰もが言う

だけど自分にだけはあってはならないと 誰もが思う

散歩をすれば挨拶があり

いたずらをすれば雷が落ち

泣いていると「どうしたの?」と話しかけてくれる

そんな島国日本の宝物が

島国特有の愛の形が崩壊を始めている

愛の崩壊の源は

明らかに「いのちの軽視」

僕たちには 誰にだって赤い血が流れているんだよ

僕たちは 誰もが母親の子宮から出てきたんだよ

僕たちは 誰もが愛を授かって育ってきたんだよ

そして僕たちには

決してデスノートはいらないんだ

だから僕は詩集「ティーンに捧げる宝物」でこんな詩で代弁したんだ

いのちノート

ひとつめの愛を種だとしたら

ふたつめの愛は大地であり

みっつめの愛はお天道様で

よっつめの愛は慈雨だった

雨は悲しみの代名詞じゃなかったんだ

険しければ険しいほど

嘆く声は元気の源となって

難を乗り越え意志を掲げた時には

神様は必ず授けてくれる

幸鳥(コウノトリ)は きっといるんだよ

輪廻はつまみ食いしたことは無いし

転生も試食コーナーにも置いてはいない

ならば いっそ

あらゆる論語を冷凍保存

命に取扱説明書はいらないんだ

それぞれの道を歩んでいる大人は

家に帰るきっかけを探しているもの

それがもし見つからないのなら

自分で創ろう 帰り道

天使の寝顔は月の引力より強いんだよ

これから綴るノートは

いのちノート

ちいさなうぶ声が

一行目に綴られた

いつもいつも一緒にいたら

ウザくなるのは必然的で

時にはぶつかり 

そして謝る

いつしか 全てを許す

いつもいつも一緒にいたら

離れたくなるのは必然的で

時には旅に出て 

そして愁い

いつでも あなたを待っている

それが「愛」だろ!

「愛」ということばを教えてくれたのは

先生でもなく

恋人でもなく

教祖様でもなく

世間様でもない

それは「親」だろ!

だからもういちどこの詩を伝えることとする

詩集「ティーンに捧げる宝物」より

ふるさとの味

オギャーと生まれたふるさとを

僕たちは選ぶことはできないけれど

初めて足の裏をついた この大地

初めて微笑みかけた この草木

初めてポカーンとした この空

この時 ここにいたのが

正真正銘の僕たち

消えてしまいたい思い出は

消してしまってください

埋め尽くされた暗い色の上に

明るい色を重ね塗りし続けてください

ここに居たく無くなったら

旅に出てください

逃げてください

だけど これだけは消さないでください

おやじとぶつかった

その次の日

無口に駅まで迎えに来てくれた

仕事帰りの横顔

おやじの味

おふくろを泣かした

その次の日

煮しめと味噌汁とごはんの

ひとりぼっちの朝食

おふくろの味

きっといつか

僕たちがおじぃおばぁと呼ばれる頃までには

想い偲ぶ

ふるさとの味

僕たちは帰る家があるから旅に出る

あもんはみなさんにこう主張する

価値の無いお金や薄っぺらいプライドはいくら無くしてもいい

だけど 無くしてはいけないもの

それは「人間愛」

みなさん

島国ベクトルの軌道修正を行いましょう

みなさん

「人間のことば」を伝えていってください

僕は「ことばの力」を信じている

2008729日 記