今日、地球を旅した
映画「earthアース」を見ながら旅をした
北極圏から赤道へ
赤道から南極圏へ
旅のお供はホッキョクグマとアフリカゾウとザトウクジラだ
・
ホッキョクグマは太陽の光を浴びることができる限られた時間に猟をする
生き抜くために旅をする
アフリカゾウは雨の恵みが少なくなった時期に水を求め移動する
生き抜くために旅をする
ザトウクジラは温暖な海で子供を育て限りある餌を求め南極へ旅をする
生き抜くために旅をする
・
あもんは生き抜くためには旅をしていない
・
有能な知恵を手に入れた人間は弱肉強食の王に君臨し
生きる糧を求めて旅をする
それは食料があっての旅が前提であり
食欲と性欲が満たされた者がする旅である
そこに何を求めているかといえば
お腹いっぱいになった後の睡眠だったり
彼女ができた後の癒しだったり
知能を手に入れた人間は恵まれた才能を当たり前と感じ
その先にある生き抜くために不要な欲を求めて旅をする
今、現代人が生き抜くための旅をしたら
きっと生きることはできないだろう
・
46億歳の地球は
たった20万歳の人類が
地球上の王と君臨するのはどうお考えなのだろうか
地球温暖化を地球の「しつけ」としてとらえるなら
60万年前の氷河期のお怒りに比べたら
「やさしいしつけ」なのかもしれない
そのしつけにより生き抜く旅が困難になってくるのは
人類ではなく
三角形の底辺に当たる生き物なのかもしれない
2,030年にはホッキョクグマは絶滅の可能性があると言っていた
・
地球温暖化ということばが世の中に蔓延し始めて
僕たちはさまざまなメディアを通して
地球のしつけに気づくようになった
気づいた後に人類が行った行動といえば
「ちょっと暑いからクーラーでもつけようか」
その程度の低能な行動に過ぎなかった
生き抜くことを考えている動物たちは
このしつけに真っ先に従い学び始めている
・
人類ははだかの王様になっていた
・
「earthアース」は最後にこう言い切った
「まだ 間に合う」
どうしたら間に合うかまでは言い切らなかった
地球温暖化を考えることに遅れをとった人類でも
今から何かをすれば地球の怒りを受けないだろうと言っている
それが僕たちのこれからの宿題であり
はだかの王様が恥ずかしいと気付くために
超えなければいけない壁でもあると感じた
・
まじめなあもんは家に帰って復習をした
明日から自分ができることから考えることにした
そして宿題のテキストに
「がまん」ということばを書いた
人類が今ある文明を全て放棄し
生き抜く旅に出かければいいと始めに思ったけど
それは全くもって不可能であり
なおかつ明日からでは無理だ
ここで綴った「がまん」ということばは
子供がスーパーでおやつを買ってもらうのをがまんするとか
お腹が減ったけどまだ昼休憩ではないのでがまんをするとか
そういう程度の「がまん」だ
・
地球の温度を1度下げるのに
どのぐらいのアクションが必要かなんて
想像もできなかったため
結局僕は明日から自分ができることを回答にした
自然だってがまんしている
動物だってがまんしている
だから人間ががまんできないはずは無い
とりあえず僕は明日
服をもう一枚着て暖房を消そうと思った
☆
2008年2月28日 記