注:この作品は原作を元にした二次創作です。


実家の藤原豆腐店訪れた拓海だったが、いつの間にか空き地となっていたことに唖然とし、父文太の親友であり昔アルバイトしていたガソリンスタンドの店長だった立花の電話番号を池谷に聞き電話を掛けたのだった。


立花「はい、立花です・・・」


拓海「お久しぶりです、店長!いや元店長! 藤原です! あ、拓海です! 藤原拓海です! あの、立花さん・・・俺のこと覚えてますか?」


立花「はぁ!? 藤原拓海だと!? 覚えているに決まっているだろ! というかお前今、日本じゃ有名人だぞ!! あ、いや、そんなことより一体どうしたんだ?」


拓海「実はこの間、野暮用で日本に帰国したんですけど、実家行ってみたら空っぽというか空き地になっていてびっくりして・・・」


立花「あ~、そのことか・・・文太の奴、お前に連絡してなかったのか・・・」


拓海「ま、俺もイギリスで事故で大怪我して入院して、その後退院してからは住所を転々としていて親父にも全然連絡していなかったのも悪かったんですけど、一年位前に向こうから親父に連絡しようとしたんですけど繋がらなくなっちゃて・・・」


立花「それで実家に直接行ったのか・・・文太、いや親父さんだがな、実は・・・今日本にいないんだよ」


拓海「えっ!? 日本にいないんですか~!! 親父は一体どこにいっちまったんですか?」 


立花「まあ、拓海が驚くのは無理ないか・・・驚くなよ、今親父さんはアメリカへ行ってるんだよ!」


拓海「アメリカ!? 外国嫌いの親父がアメリカなんかにどうして!?」


立花「事情を話すと長くなるけど、豆腐屋だけど最近近くに大型スーパーが出来たんだよ、それで行き詰まって二年位前に廃業してさ、近くのアパートへ引っ越したんだよ。それでしばらく一人暮らししてたんけど、一年位前にアメリカの昔のレース仲間に呼ばれてさ、向こうでドリフトレースの審査員やっているらしいぜ!」


拓海「マジですか!? 英語もロクにしゃべれなかった親父が審査員って、なんかの冗談では?」


立花「ま、そうだな・・・たまに俺に電話掛かってきてたけど、英語には苦労してるらしいぜ。ただ最近はアメリカで日本の文化が人気らしくてな、日本語が結構通じるってさ! それにレース前にドリフトのデモ走行やってアメリカ人に受けているってさ!」


拓海「はぁ、あの親父らしいっていうか、それにしても・・・びっくりですよ!」


立花「拓海・・・俺もお前がイギリスに住むって聞いた時もびっくりしたけどな!」


拓海「まあ俺もあの時は若くて、その前まで全然英語しゃべれ無かったんですけど、現地で一年位生活してたら段々しゃべれるようになっちゃて・・・」


立花「なんだかんだ言って親子同士似ているな・・・あ、そうだ、お前この間結婚したんだってな! 相手は誰だ?」


拓海「えっ、そんなことまで知ってるんですか!! 相手は昔から付き合っていた元プロゴルファーの人ですよ」 


立花「あ~、確か美香ちゃんって言ったけ、苗字は忘れたけど・・・」


拓海「そうです。よく覚えてましたね。それにしても何で知ってるんですか?」


立花「それがな、今日本じゃMFGレースって人気だろ? そこで一躍大活躍しているイギリス人のカナタってドライバーの師匠が藤原拓海ってアナウンスされてから、誰だそいつ?ってなってさ、藤原拓海の情報が日本でも拡散されたのさ!  お前今でも謎の人物扱いされてるぞ!」


拓海「そうなんですか・・・ま、イギリスの職場でも俺について日本人から問い合わせがあったみたいですけど・・・それはそうと、立花さんは親父の連絡先知ってるんですか?」


立花「おう、一応携帯電話は渡米するときに持たされたみたいだけど、ちょっと待ってな、調べるから・・・」


拓海「すみません・・・(それにしても親父の奴、柄にもなくアメリカにいるとは・・・)」


その後、拓海は立花から電話番号を聞いて国際電話をしてみたが、その番号が使われていないアナウンスが流れただけだった。


続く。