注:この作品は原作を元にした二次創作です。
今となっては懐かしいガソリンスタンドで先輩達や旧友と出会ったのもつかの間、拓海は物思いにふけりながら、とある場所へ車を走らせていた。


拓海「えっと、この交差点の角を曲がってここだよな・・・あれ!? 無い・・・?」


拓海は実家の藤原豆腐店へ来たのだが、そこには空き地しかなく、売り地の看板が立っていた。


拓海「なんだよ、これ!? クソ親父め! 俺に何の連絡も無しに店を畳んじまったのかよ!!」


拓海はその空き地の前の路上にハザードを点けて駐車し、スマホを取り出した。


拓海「樹、いやさっき連絡先を聞いた池谷先輩 に事情を聞いてみよう!」


ピッ、ポ、パ・・・・ トルルルル~


池谷「はい、池谷ですけど!!」


池谷は私物のスマホにすぐに出た。


拓海「あっ、池谷先輩ですか? 藤原です。先ほどはどうも。 今、実家の前にいるんですが、店が無くなって空き地になっているんですよ。びっくりしちゃって! 何か事情を知っていますか?」


池谷「あっ、なんだ拓海かよ! そのことなら知ってるさ! 結構前に親父さん、店を畳んで引っ越したんだよな。親父さん、拓海に連絡入れてなかったのか・・・」


拓海「ま、俺もイギリスへ行ってから親父には殆ど連絡してなかったんですけど、大怪我した後連絡したら音信不通になってて、来日した理由も親父に直接話したいことがあったからなんです」 


池谷「そうなのか・・・実は俺も親父さんの連絡先は知らないんだよ。あ、まてよ、元店長なら親父さんと友達だったから連絡先は知っているはずだ!」


拓海「そうですか、良かった! 元店長の連絡先を教えてもらえませんか?」


池谷は拓海に元店長の連絡先を教え、電話を切った。


拓海「全くあのクソ親父! 一体どこ行っちまったんだ!!」


拓海は元店長へ電話を掛けるのだった。


続く。