注:この作品は原作を元にした二次創作です。


緒山まひろの妹のみはりは、両親が海外在中で不在の為、卒業式に保護者として出席しており、まひろと一緒に帰宅の途にあった。


みはり「ねえ、お兄ちゃん・・・二度目の卒業式はどうだった?」


まひろ「どうだったと言われてもな~・・・」


みはり「その様子だと、泣くことは無かったみたいね・・・」


まひろ「前から不思議に思っていたけど、女子って、卒業式で泣きまくるよな~!男子で泣く奴なんかいないのに・・・」


みはり「お兄ちゃんは、まだまだ乙女心というのを理解してないな~!」


まひろ「こんな身なりしてるけどな~、オレの心は男だっつーの!!」


「えっー!?」


まひろは後ろからの声に振り向くと、そこには穂月もみじが居た。


まひろ「もみじさん・・・いつのまに後ろに?」


もみじ「まひろちゃんを後ろから驚かせようと思って・・・」


まひろ「えっとー、今のは冗談だからー!!」


もみじ「まひろちゃん、誤魔化さなくていいよ・・・実は前から薄々分かってたんだ! まひろちゃんて、トランスジェンダーだってこと!!」


まひろ「いや違う!! そうじゃなくて・・・わたしは・・・」


もみじ「大丈夫! このことは誰にも話さないから!!」


まひろ「だから、違うって!!」


もみじ「あっ、そうだ! お姉ちゃんがマンションで待っていたんだ! それじゃね~! 卒業旅行のことは、ラインするからね!!」  


まひろ「うん、またね・・・」


もみじは雰囲気の悪さを察して、そそくさと行ってしまった。


みはり「お兄ちゃん、なんか話がややこしくなっちゃったみたいね・・・」


まひろ「あ~も~!!  みはりー! お前のせいで、こういう気苦労の連続なんだよ!! アメリカ渡ったら絶対男に戻るからなー!!」


みはり「うっ・・・私の知らないところで、お兄ちゃんも色々と苦労してきたのね・・・本当にごめんなさい! ぐすぐす・・・」


まひろ「あっ! 外で泣くなって!!」


みはり「だってー!! ぐすぐす・・・」


まひろ「分かった、分かった! 言い過ぎたよ! みはりはオレの将来の為を思って、やってくれたことだもんな!! 文句言って悪かったよ!」  


みはり「うん・・・分かってくれればいいの・・・」


まひろ「なんか恋人同士みたいだな・・・オレ達って・・・」


みはり「嬉しい・・・」


まひろ「?」


みはり「あのお兄ちゃん?」


まひろ「なんだよ!」


みはり「手、握っていい?」


まひろ「えー、やだよ!! 恥ずかしい!!」


みはり「即答ね・・・分かった! じゃあ、これで!!」


ガシッ!

みはりはまひろの腕を強引に掴んだ!


まひろ「あっ!!」


みはり「じゃあ、腕組んで歩こうー!! ね、お兄ちゃん!!」


まひろ「もー、しかたないーな! 今回だけだぞ!!」


みはり「やったー!!」


まひろとみはりは端から見ると、まるで恋人同士のようだった。


続く。