注:この作品は原作を元にした二次創作です。


次の日の朝、通勤路において・・・


まどか「あ、さやかちゃん!おはよー!」


さやか「おー、まどか、おはよー!」


まどか「ところで、さやかちゃん、身体大丈夫?」


さやか「気分爽快!!元気があれば何でも出来る、ダー!!」


まどか「ウェヒヒヒ!絶好調みたい!」


さやか「まどかー、ごめんなー!あたしのことで心配掛けちゃってさー!でも、もう大丈夫!」


まどか「良かった~!さやかちゃんにもしもの事があったら、わたしも生きて行けないもん!」


さやか「まどかー、なんでそんな怖いこというのさー!」


まどか「なんでだろうね・・・多分、昨日ほむらちゃんから、前の時間軸ではさやかちゃんが魔女になって、杏子ちゃんも相打ちで死んじゃったって聞いていたからかな・・・」


さやか「それって、サイコさんの与太話じゃないのー!大体、前の時間軸って何さ!ドラえもんのパラレルワールドか、つーの!」


まどか「実は私もよく分かんないだけどね~・・・」


美樹さやかや鹿目まどかが混乱しているのは無理も無かった。実は本来の時間軸では、巴マミは魔女に食われ、美樹さやかは絶望し魔女になり、佐倉杏子も相打ちで死に、鹿目まどかは魔法少女になっていなかったのだが、佐倉杏子が死んだ時点で暁美ほむらは3日間ほど時間を巻き戻していたのだが、ほむらの願いの設定と異なっていたせいで因果がこんがらがってしまったのだ。その為、世界が色々と変わってしまい、二日前の世界とは歴史が微妙に異なってしまっていた。尚、暁美ほむらの時間戻しについては、当初は調整不可だったが幾多の経験により調整可能になっていた。


鹿目まどかと美樹さやかが、なんやかんや話していると、脇道から志築仁美が歩いてきた。


仁美「あっ!」


志築仁美は二人を見つけると、駆け足で二人から逃げようとした。


まどか「仁美ちゃん!待って~!!」 


さやか「あいつ・・・まどか、あたしが追いかけるから!!」


ビュッ!!

美樹さやかはあっと言う間に志築仁美に追いついた。


ガシッ!!

美樹さやかは志築仁美の腕を掴んだ。


仁美「きゃっ!!」


さやか「仁美、待てよ!!なんで逃げようとしてんのさ!」


仁美「わたくしはさやかさんやまどかさんに顔向け出来ない悪い子ですもの・・・一緒に歩ける資格なんかないですわ!」


志築仁美はボロボロ泣き出した。


さやか「何言ってんのさ!親友だろ!!」


まどか「仁美ちゃん・・・」


仁美「ぐすっ・・・さやかさん、わたくしを許してくれるの・・・」


さやか「あんたさ~、えっと・・・志築御前とかいうご先祖様の霊みたいのに操られていたんだろ!」


仁美「さやかさん、なぜそれを!!」


さやか「まぁ、昨日一悶着あってさ~!それで分かったんだよ!」


仁美「わたくし・・・少し前に夢の中に志築御前というご先祖様が現れてからというもの、自分が自分じゃない感じがずっとしていて・・・」


さやか「あんた、意識を乗っ取られてたみたいよ・・・」


仁美「本当ですか、それ?」


さやか「でも仁美・・・あんたが恭介を好きになったのは、もっと前からだよね?」


仁美「え、ええ・・・ずっと前からお慕いしておりました」


さやか「じゃ、話は簡単だ!今からあんたとあたしは恋のライバル!・・・で良いんじゃない?」


仁美「さやかさん・・・ありがとう!!」


さやか「へへ・・・」


まどか「それじゃあ、仲直りということで、二人で握手しよ!!」


鹿目まどかは美樹さやかと志築仁美の手を握らせた。


さやか「まどか・・・」


仁美「まどかさん・・・」


さやか「おっと!もうこんな時間だ!仁美、まどか、遅刻するぞ!」


タッタッタ!

一人走りだす美樹さやかだった。


まどか&仁美「待って~!!」


続く。