注:この作品は原作を元にした二次創作です。
帰宅途中の3人は巴マミが住むマンションに寄り、お茶とケーキを振る舞ってもらった。お開きの後、巴マミは2人を途中まで送ると約束し、パイプだらけの工場が並ぶ工業地帯の橋の辺りまで来た。3人が遠くを見ると真っ赤な夕日で工場の煙突群も紅に染まり、不気味な様相を呈していた。
まどか「それではマミさん。今日もご馳走様でした!そろそろこの辺で大丈夫です。ありがとうございました!」
マミ「いえ、どういたしまして!もう暗くなってきているから、帰り気を付けてね!」
まどか「はい! マミさんも!」
マミ「ええ、ありがとう。ところで美樹さん、ウチに来たときからずっと黙っているけど、気分でも悪かったの?」
さやか「いえ、そんなことないです。ちょっと疲れていただけです・・・」
マミ「そう・・・きっと連日の魔女退治で疲れちゃったのね。明日からは少しペースを落としましょうね!」
さやか「はい、分かりました」
巴マミと別れた後、まどかとさやかは家路を急いだ。
まどか「もうすっかり暗くなっちゃった!この辺は痴漢が多いってお母さんが言ってたから急ごう、さやかちゃん!」
さやか「ああ、でも大丈夫だよ~。もし痴漢が出てきたって、あたしがついてるんだから!魔女に比べれば変態の一人や二人どうってことないよ!(あれ、まどかってお母さんなんて言ってたっけ?)」
まどか「うん、そうだね。さやかちゃん強いもんね。みんなで魔女退治のとき、私なんかどんくさいから、いつもさやかちゃんやマミさんの足引っ張っちゃって・・・ごめんね」
さやか「うんうん・・・って!? まどかも魔女と戦っているの?」
まどか「えっ!? 今更何言ってるのさやかちゃん!私達魔法少女の見習いとしてマミさんと一緒に魔女退治してるよね・・・」
さやか「え~、ウソ~!!まどかって、いつの間に魔法少女になってたの~??」
まどか「いつの間にというか、一週間前のナマズみたいな魔女退治の後すぐだよ。というか、さやかちゃんも一緒に居たんだからよく知っているはずでしょ・・・」
さやか「そうだったんだ・・・でも全然記憶に無いんだけど・・・で、まどかは何を願ったの?」
まどか「もう忘れちゃったの? あのね、私はエミリーの命を救って!って頼んだんだよ!」
さやか「エミリーって、まどかが飼っている黒猫のことね。でも一体どうしたというの?」
まどか「それも忘れちゃったの? 私達の目の前で車に引かれちゃったじゃない!」
さやか「えっ!?・・・そうだった? (って、全然覚えてない!)」
さやかは取り付くったような笑顔で誤魔化した。
まどか「さやかちゃん、やっぱりなんか変だよ・・・」
さやか「ねえ、まどか・・・あんた魔法少女になって後悔してないの?」
まどか「後悔? ん~、後悔は無いかも・・・」
さやか「まどか、あたし達ってもう人間じゃ無いんだよ!もう普通の女の子の人生は送れないんだよ!それでも?」
まどか「・・・さやかちゃん、私って昔からどんくさかったでしょ。それに勉強も得意じゃないし、スポーツだって何やってもビリの方だったし、それが魔法少女になってからは何やっても一番になっちゃったし、まあ勉強の方は相変わらずだけどね・・・でも殺されそうになっている人達を助けることが出来て、本当に魔法少女になって良かったって思ってるんだ!!」
さやか「まどかがそう言うんだったら、あたしが何も言うことは無いよ!でも気をつけなさいよ。ソウルジェムの穢れ過ぎにはね!」
まどか「うん、でもソウルジェムの穢れ過ぎって? 穢れると何か起きるの?」
さやか「ああ、とんでもない何かがね。あたしもそんときの記憶は飛びかけているけどね・・・」
まどか「そんときって・・・!?」
「おっと、おしゃべりはそこまでだよ!!」
歩道の柵から目が赤く光った猫みたいな生物が話しかけてきた。
さやか「出た~!!ヘンタイ猫~!!」
まどか「さやかちゃん・・・」
キュゥべえ「美樹さやか、酷いじゃないか!!僕は変態じゃないし、猫でも無いよ!!インキュベーターだよ!!」
さやか「? インキュベーターって何?キュゥべえじゃん!でもヘンタイ猫も似たようなもんでしょ!!」
キュゥべえ「訳が分からないよ!!」
まどか「キュゥべえ、なんかかわいそう・・・」
さやか「で、その変態仮面さまが私達に何の用? また使い魔でも出たの?」
キュゥべえ「今度は変態仮面!? 何だいそれは? おっといけない・・・そんなことより、使い魔が出たんじゃないさ、君達に話があるんだ!!」
さやか「私達に話って・・・?」
続く。