注:この作品は原作を元にした二次創作です。
それから数日後の土曜日の昼の緒山家にて・・・
まひろ「あー食った食った! でも食べるとき、なんか髪うっとうしい・・・」
みはり「ねえ、お兄ちゃん! そろそろ美容院へ行く頃じゃない?」
まひろ「そうだな~、いっそのこと、ばっさりやってもらおうかな? 気分一新、坊主頭も良いかも・・・なんちゃって~!!」
みはり「さすがに坊主頭は・・・それにそれだったら床屋では・・・」
まひろ「おいおい~、本気にするなよ! ま、オレは床屋の方が気楽で良いんだけどな・・・」
みはり「中学生の女の子が床屋ね~・・・ありじゃない!」
まひろ「ズルっ! おい! それは無理だろ、さすがに・・・」
みはり「冗談よ! いつもお兄ちゃんにやられているからお返しよ、べー!!」
まひろ「ま・・・ちょっとコーヒーでも飲んで、それから出掛けるか・・・」
それから、まひろは美容院へ出掛けようと玄関に行くと、後ろから来たみはりも出掛ける様子で着いて来た。
まひろ「みはり、お前も出掛けるのか?」
みはり「あれ? お兄ちゃんって美容院へ一人で行けるんだっけ?」
まひろ「ば、ばかにするな! 最初は美容院なんか行ったことが無かったから、みはりと一緒に来てもらったけど・・・」
みはり「そう・・・分かった! じゃあ頑張ってね、お兄ちゃん!!」
まひろ「頑張るって・・・そんな大層なもんじゃないだろ・・・」
まひろは徒歩で美容院へ向かった。
まひろ「そういえばもうあれから1年半以上経つのか・・・女の子になった最初の頃を思いだすな・・・あの頃はまだ外に出るのが怖くて、補導員に捕まった時なんか泣いて帰ったこともあったっけ・・・そういう意味では、オレも成長したのかな・・・?」
まひろはいつもの美容院へ到着し、中へ入ると午後一だったこともあり、お客さんの姿は少なく、すぐ席へ通してもらえた。
店員「あ、まひろちゃん! いらっしゃい!」
まひろ「こんちは~!」
店員「今日はどうするの?」
まひろ「なんかうっとうしくて、いつもより短めで!」
店員「オーケー!」
まひろは店員から話しかけられるのがまだ苦手で、 寝たふりをしていたら、いつの間にか爆睡してしまった。
店員「まひろちゃん、起きて! カット終わったよー!」
まひろ「ん!? また寝ちゃった! って、なんじゃこりゃあ~!?」
店員「えっ!? さっきみはりさんがお店に来て、このカットにしてくれって!」
まひろは後ろを振り向くと、ソファーにはみはりが座っており、ニヤリと微笑んだ。
みはり「お兄ちゃん、よく似合ってるよー!」
まひろ「し、しまった! またみはりにはめられたー!!」
まひろは昔から今も変わらない広末涼子と同じ髪型のショートボブになっていた。 その後まひろは一通りの作業を経て、みはりと一緒に美容院を後にした。
まひろ「なんか、スースーする~! みはり~、なんでこんな髪型を頼んだんだよ!」
みはり「私、昔から涼子ちゃんのファンであの髪型に憧れていたのー!! それにお兄ちゃんも髪ばっさり切ろうかって言ってたじゃない!」
まひろ「だからって・・・またオレの同意も無く勝手に・・・」
みはり「お兄ちゃん! 私が意味無くその髪型にしてもらったと思ってるの?」
まひろ「え!? 意味あんの?」
みはり「あるって言えばあるし、無いって言えば無いかも・・・」
まひろ「何だそりゃあ! 禅問答かよ!」
みはり「しいて言えば、“宇宙の揺らぎ”というものかしら・・・」
まひろ「宇宙の揺らぎ!? またまた始まったよ! 天才というのは理解出来ないよ」
みはり「フフフ・・・(これも作戦のうちよ、お兄ちゃん!)」
続く。