注:この作品は原作を元にした二次創作です。


まひろとみよちゃんのひと悶着があった頃、緒山家では・・・


もみじ「誰が来たんだろ~? まひろちゃんも行ったきり帰ってこないし・・・」


あさひ「あさひがちょっと見てくるぞ!」


もみじ「やめなさいよー!! ここ人んちだよ! 大人しくしてないとダメ!」


あさひ「ムー・・・余計気になるぞ!」


もみじ「あれ? なゆちゃんがいつのまにかいない!?」


あさひ「トイレじゃないのかー!」


パタパタパタ・・・まひろとみはりの母親が玄関からリビングルームへ来た。


母「あらぁ! カワイイお友達じゃない!」


もみじとあさひは、その声で直ぐに母親の方へ顔を向けた。


母「いらっしゃい! まひろがいつもお世話になっております。 まひろの母です。 お嬢ちゃん達、まひろの趣味のお友達なんですってね~!」


もみじ「あっ、お邪魔してまーす! こちらこそ、まひろちゃんにはいつも助けられてますので・・・」


あさひ「趣味のお友達ってなんだ~?」


もみじ「こらっ、あさひ! ちゃんと挨拶しなきゃダメでしょ!」


あさひ「まひろんの母ちゃん、スゴく綺麗だな~!」


母「あらあらあら~、なんて正直な子なんでしょう~!!」


もみじ「ガクっ! あはは・・・」


母「皆さん、ゆっくりしていってね! あら、お菓子を切らしているじゃない! ちょっと待っててね。 今すぐ持って来るから!」


あさひ「おー!!」


もみじ「もー、あさひが食い意地が張るから~! 恥ずかしい・・・」


母親がリビングルームから出て行った後にまひろとみはりの父親も来たが・・・


もみじ「こんにちは~! お邪魔してまーす!」


父「こ、こんにちは・・・」


なぜか父親はぎこちない挨拶をして直ぐに行ってしまった。


あさひ「まひろんの父ちゃんもいたな・・・」


もみじ「うん・・・」


ガチャ! ドタドタドタ! 

まひろが帰って来て直ぐにリビングルームへ向かった。 少し遅れてみはりもリビングルームへ・・・


あさひ「おっ! まひろんか!」


まひろ「二人共、ゴメンね~!! 色々とバタバタしちゃって・・・」


もみじ「もういいの? ご両親がさっき挨拶に来られたけど・・・あっ、みはりさん」


みはり「待たせちゃってごめんなさい! 予定より早くうちの両親が帰って来ちゃったのー!」


もみじ「そろそろ私たち帰ります。一家団欒を邪魔しちゃいけないから・・・」


みはり「そう? ごめんなさい、余計な気を使わせちゃって・・・」


もみじ「あさひ、そろそろ帰るよ!」


あさひ「お菓子まだ来てないぞ!」


もみじ「もー、そんなこと言ってないで帰るの! まひろちゃん、それじゃまた学校でね!」


まひろ「お、おう! あれ、もみじ、なゆちゃんは?」


もみじ「あっ! 多分トイレに行ってると思うんだけど、突然いなくなちゃって・・・」


パタパタパタ・・・その時、母親がアメリカからのお土産であったお菓子を持ってきた。 それはアメリカ製の毒々しいグミだった。


母「こんなのしかなくてごめんなさい。 お口に合うないかも知れないけど、どうぞ! あら、もう帰っちゃうの?」


あさひ「うわぁ! おいしそうだぞ!」


もみじ「ちょっ、あさひ! おばさん、お邪魔しました。 あさひ帰るよ! まひろちゃん、なゆちゃんには、私たち先に帰ったって言ってね!」


まひろ「うん」


母「あら、残念だわ~、私もあなた達の話を聞きたかったのに~!」


まひろ「輪の中に入るつもりだったのかよ!」


みはり「あははは・・・お母さんらしい」


母「それじゃ、このお菓子をお土産に持ってて!」


あさひ「わーい!」


もみじ「もー、あさひは小学生か!」


もみじとあさひはお土産のグミを持って緒山家を後にした。母親も片付けで寝室へ戻った。


まひろ「そういえば、なゆちゃんトイレから帰ってこないな? 便秘か?」


みはり「もーお兄ちゃん! デリカシー!」


まひろ「じゃあ、オレが確認してくるよ!」


みはり「ダメよ、女の子よ! 私が確認して来る!」


まひろ「オレも今女の子なんだけどな・・・」


少しするとみはりが二階から戻ってきた。


みはり「お兄ちゃん、大変! なゆちゃん、いないのよ!」


まひろ「えっ!? じゃ、どこに行ったんだ?」


みはり「探しましょ!」


まひろとみはりは慌てて家の中を探し始めた。


まひろ「みはりー! なゆちゃん、どこ探してもいないぞ!」


みはり「もしかして・・・」


みはりはまひろの手を掴んでリビングルームへ向かった。そうすると、なゆたはソファに一人座っていた。


なゆた「もみじとあさひが突然いなくなったのです!」


どーん! まひろとみはりはずっこけた!


まひろ「突然いなくなったのはなゆちゃんだよ!」


みはり「もー、なゆちゃんどこ行ってたの?」


なゆた「トイレなのです」


まひろ「みはりー、お前ちゃんと確認したのか~?」


みはり「おかしいなー? 何も反応が無かったから中まで調べたのに・・・」


それからまひろとみはりは、もみじ達が先に帰ったことを説明し、なゆたは帰っていった。尚、この事件は、なゆた緒山家行方不明事件として後世まで語り継がれるのであった・・・。

場面は変わり、その日の夕食、久しぶりに一家団欒で食卓を囲んでいた。


父「まひろ、それとみはり、悪いんだが父さん達は、明後日の夜には急遽アメリカへ戻らなくちゃ行けなくなったんだ」


みはり「えー、なんでー?」


まひろ「・・・(オレは一向に構わないのだが・・・)」


父「実はアメリカで重大トラブルが発生してだな、私が直接対処しなければいけなくなってしまったんだ・・・」


みはり「そうなの・・・せっかく久しぶりにお父さんとお母さんに会えたのに・・・」


母「みはりちゃん、ゴメンね~」


父「あと、まひろ、ちょっと聞きたいんだが・・・」


まひろ「なんだよ、親父?」


父「さっき来ていたコ、コスプレ仲間のあの子達も実は男の子なのか?」


まひろ「ガクっ! そんな訳ないだろー!!」


父「そ、そうだよなー、ははは!」


母「もーあなた! どういう目であの子達を見てたのー!」


父「面目ない・・・」


まひろ「はは・・・」


みはり「うえーん!!」


みはりが突然号泣し始めた。


父「ど、どうした、みはり!!」


母「みはりちゃん!!」


みはり「だって、だってー! なんか昔に戻ったみたいんなんだもーん!!」


父「そうか・・・」


母「ゴメンね、みはり・・・お父さんのお仕事が長引いて、なかなか日本に帰って来られなくて・・・」


まひろ「そもそも親父って、何しにアメリカ行ったんだっけ?」


父「おいおい知らないのか! あ、そうか! あの頃は、まひろは絶賛ひきこもり中だったな・・・」


まひろ「なんだよ、その絶賛ひきこもり中って!」


みはり「うえーん!! お兄ちゃんも頑張って、ひきこもりから脱出したんだよー!!」


母「ホント、さすが私の自慢の娘のみはりだわ・・・大学に家事にお兄ちゃんのお世話まで・・・」


母も涙ぐんでいた。


父「そうだな・・・みはりには私達が留守にしていたこの一年半、随分と苦労を掛けてしまったみたいだな・・・あっ、そうだ!」


まひろ「なんだよ、親父?」


父「罪滅ぼしという訳ではないが、久しぶりに家族全員で一泊旅行でも行こう!」


母「そうね! 行きましょ! あなた何処へ行きましょうか?」


まひろ「・・・ (相変わらず話の展開が早いな・・・)」


父「そうだな、みはり! 明日と明後日の土日、一泊旅行大丈夫か?」


みはり「今のところ予定は無いから大丈夫だけど・・・で何処へ行くの?」


父「そうか、良かった! そうだな、栃木の鬼怒川温泉なんかどうだ! 最初、日光東照宮行ってからだな、 霧降高原を経由して、鬼怒川温泉で一泊だ!」


母「 そう、それはいいわね! じゃあ、直ぐにでもホテル予約しなきゃね!」


父「ああ、任せたぞ!」


まひろ「・・・おれの予定はガン無視?」


父「どうせ、お前は年中ヒマを持て余しているだろ!」


まひろ「くっ! 図星だけに反論出来ない!」


ワハハハハ!! 緒山家では久しぶりに笑いが絶えなかった。 その次の日の早朝・・・


まひろ「ふぁー! 今日も良い天気だー!!」


みはり「正に旅行日和ね! わたし今日はお兄ちゃんに甘えまくるんだー!!」


まひろ「なんだよ、それ? 甘えたって何も出ないぞ!!」


みはり「何もいらな~い! わたし今すごく幸せなんだもーん!!」


みはりはまひろに近づいて腕を組んだ。


まひろ「お、おい! そんなにくっつくなよ!」


母「あらあら・・・あの子、昔から大のお兄ちゃん子だったもんね・・・」


父「まひろ、みはり、それにお母さん! そろそろ出掛けるぞ! 早く車に乗れ!」


まひろ&みはり「はーい!!」


終わり。


※後日談:日曜日の夜、まひろとみはりの両親はアメリカへ旅立ったが、まひろは早朝に学校へ行くことをすっかり忘れており、次の日遅刻ギリギリで学校に着いた途端、下駄箱の前でもみじにこっぴどく叱られたそうである。 尚、あさひも案の定すっかり忘れていたらしい・・・ちゃんちゃん!!