ピピピピ・・・スマホのアラームが、朝6時50分にまひろの部屋で鳴り響き、それを止めたまひろだった。


まひろ「ふぁ~! 眠い~ 起きなきゃ・・・・Zzzz」


思わず二度寝をしてしまったまひろだった。

しばらくするとドン!ドン!ドン!とドアを叩く音。


みはり「お兄ちゃ~ん! 早く起きないと遅刻するよ~!」


7時頃になると、さすがにみはりが起こしに来た。


まひろ「はっ! ま、まずい! 寝ちまった! 今何時だ! ゲっ! もう7時じゃんか!」


慌てて起きるまひろ。急いでパジャマを脱いで、ドアの向こう側にみはりによって用意されているシャツを取って袖を通したまひろだったが・・・


まひろ「な、なんだこりゃぁ~!! み、短い!! な、なんで~!? というか、このシャツ小さくて着れない・・・ま、まさか・・・男に戻ったのか~!!」


シャツを脱ぎ捨て姿見に全身を写すまひろ。そこに写った姿は・・・。


まひろ「こ、これは~!!!」


そこには身長180センチ以上あるのではないかという、アメフト体型のムキムキの大男が写っていた。


まひろ「なにこれ!? ホントにオレ!? な、なんでこうなった!? オレってこんなムキムキだったっけ!? というか、男に戻ちゃったの~!!」


そんな中、ドン!ドン!ドン!とまたしてもドアを叩く音。


みはり「お兄ちゃん! ホントに早く起きないと遅刻するから~!!」


まひろ「み、みはり! ヤバイんだって!!」

ガチャ! ドアをあける下着姿のまひろ。


みはり「起きるの遅いよ~お兄ちゃん!! ・・・って、どなた?」


まひろ「何ぼけてんだよ! オレだよ、オレ!! 朝起きたら、こうなってたんだよ!」


みはり「えっ、お兄ちゃん!? 、どうして~?」


まひろ「こっちが知りたいよ! もう、なんでこうなったんだよ~! 夢だったら覚めてくれ~!」


突然ニヤリとするみはり。


みはり「ふふふ、だって夢だもん!!」


まひろ「えっ!? 何言ってんだよー!?」


みはり「だから夢見てるの~、お兄ちゃん!」


まひろ「夢!? まじ!?」


次の瞬間、まひろは布団はねのけ飛び起きた! パジャマは冷や汗でぐっしょりだった。まひろは急いで姿鏡の前に立って自分の姿を確認した。鏡に映ったまひろはいつもの女の子の姿だった。


まひろ「あ~夢で良かった~!! いつかは男に戻るとはいえ、あんな男の姿じゃ、さすがに中学に通えないとこだったよ~!」

そんなこんなしていると、廊下からまたみはりの声がした。


みはり「お兄ちゃん、いい加減に起きないと本当に遅刻だよ~!!」


まひろ「わかったわかった!!」


そそくさと中学の制服に着替えて、急いでみはりの用意した朝食のトーストを加えたまま、まひろは中学に向かった。しばらく歩いていると、向こうからもみじとかえでが歩いて来た。


もみじ「まひろちゃ~ん!! おはよー!!」


かえで「おはよっ!! まひろちゃん!」


まひろ「おはよ~!!」


一通りの挨拶を交わすと、急にかえでがまひろの耳元に顔を寄せて何やら小声で話し掛けてきた。


かえで「聞いたよ・・・まひろちゃんって、元はクズニートでエロゲー大好きな成人男性だったってこと・・・ふふ」


まひろ「うっわ!! え~~!! あばばばば・・・(なになにっ!! なんでバレた!! みはりか!? みはりがばらしたのか!? いやいやいや、そんな馬鹿な・・・)」


まひろはかえでが言った言葉の衝撃にその場に固まってしまった。


もみじ「どうしたの、まひろちゃん固まっちゃって?」


まひろ「・・・なんでもな~い~!!」


相当慌てているまひろを見て、もみじがニヤリと微笑んだ。


もみじ「凄いよね~!! まひろちゃんって、どこからどうみてもJCだよね~!!」


まひろ「うっ!? (もみじにもバレてる!? や、やばい、ごまかすしかない!)」


顔から汗が大量に噴き出すまひろ。


まひろ「あ、あはは~、もみじ何言ってるんだよ~!!」


がしっとまひろを後ろから巨乳を押し付けながら羽交い締めにするかえで。


かえで「まひろちゃん、もうバレてるの、観念しなさい! お巡りさ~ん!!」


まひろ「あばばば・・・(マジでヤバイ! どうするどうする・・・)」


かえでの腕を振りほどいて突然走りだすまひろ。


かえで「まひろちゃん、待て~!!」


まひろを追うかえで。


まひろ「学校に遅刻するから~!!(とりあえずこの場から離れなきゃ~!!)」


ガンっ!! まひろは何かにぶつかり、その場で気を失った。


「お兄ちゃん、お兄ちゃん・・・」


どこか、霧がかった遠くの方からみはりの声が聞こえる。何か頭が重たい気がするが、まひろはゆっくりと目を開けた。


まひろ「ん!? ここはどこ・・・?」


みはり「お兄ちゃ~ん!! 良かった~!! 気がついた~!!!」


みはりはボロボロと大泣きしながら、まひろの寝ている脇に座っていた。 その後ろにはかえでともみじが 心配した顔で立っていた。


まひろ「おい、どうしたんだよ、みはり!」


みはり「どうしたもこうしたもないよ~!! お兄ちゃん、電柱に頭をぶつけて気を失ってたんだよ!!」


まひろ「なにそれ~!? イタっ!!」


まひろは自分の額に手をやると、そこには大きいタンコブが出来ていた。


もみじ「まひろちゃん、大丈夫!?」


もみじはまひろに近寄り、額のタンコブに手を伸ばしてきた。まひろは手を上げタンコブの前にかざした。


まひろ「大丈夫、大丈夫! こんなのどうってことない!!」


みはり「一応、応急処置はしてあるけど、大事を取って後で病院に行こうね」


まひろ「う、うん。(・・・オレはいつのまにか気絶していたのか・・・?) 

 

かえで「はぁ~大したことなさそうで良かった~!!もーびっくりしたよ~!」


まひろ「か、かえでちゃん・・・(お、思い出した・・・オレはかえでちゃんから衝撃の話しを聞いたせいで慌てて走り出して逃げようと・・・)」


もみじ「も~、 わたしまひろちゃんのせいで、学校休んじゃった! 責任取ってね!」


まひろ「ご、ごめん!」


かえで「こらっ、もみじ! こんな時に冗談はダメよ!!」


もみじ「ごめんなさ~い・・・」


まひろ「あの~・・・お取り込み中のところすみませんけど・・・お、おれ、いや、わたしのことって・・・バレてるの?」


かえで&もみじ「ふふふふ・・・カワイイお兄さん!」


突然、かえでともみじは不敵な笑みを浮かべ始めた。


みはり「お兄ちゃ~ん!! 私達もうおしまいよ~!! ウ ゥ~!」


みはりもハロウィンの時のようなゾンビ姿になってまひろを襲うとしてきた。


まひろ「わ~~!!!!!」




はっと目を覚ましたまひろ。その姿は仰向けで胸で手を組んでいた。


まひろ「ゆ、夢!? あ~良かった~マジで夢で良かった~!! なんだったんだ、今の夢は~!! 夢から覚めて起きたと思ったらそれも夢とか・・・しかも最悪の展開とか・・・ところで今何時だ?」


まひろは頭の近くにあるスマホに手を伸ばして時間を確認した。 6時49分だった。 すぐにアラームが鳴り出し、まひろはアラーム止めた。


まひろ「おっ! 初めてアラームが鳴る前に起きたかも・・・さて起きるか!!」


お兄ちゃんが中学の制服を着替えている時には、1階のリビングルームで朝食を取っているみはりだった。その後、制服に着替え終えて階段から降りてきたまひろ。


まひろ「みはり、おはよー!!」


みはり「お兄ちゃん、おはよう~!! 珍しいね、ってかお兄ちゃん!! 制服!? 今日祝日だよ!!」


まひろ「なにマジっ!? 今日何の日?」


みはり「も~、今日は11月13日、茨城の県民の日だよ~!」


まひろ「あっ! 忘れてた・・・しばらく毎日が休みだったから・・・もう1回寝よう・・・」


終わり。


※この話しは、お兄ちゃんが中学一年に転入した年になります。また、このSSではおにまいの舞台は茨城県つくば市となっております。ちなみにみはりは、筑波大学に通っている設定です。