注:この作品は原作を元にした二次作品です。
拓海は信司のトゥデイに抜かれた後、後ろに付きながら、信司のドライビングテクニックを冷静に観察していた。
拓海「あいつ、下りとはいえ軽なのになぜ速い? エンジンをスワップしているのか、それともターボ化か?」
信司「ふふーん・・・ 先輩は大人しく後ろについて、僕の走りを観察しているな・・・そうはさせないよ!!」
信司のトゥデイは更にスピードを上げ、ハチロクを離しに掛かろうとしていた。
拓海「なに!? あいつ更にスピードを上げやがった。おいおい、そんなハイスピードで曲がれるのかよ!」
トゥデイは右コーナーの奥へブレーキランプを輝かせながら突っ込んだ。 後ろから見ると、まるで掃除機に吸い込まれるように見えた。そして何事も無かったようにセンターラインを割らずにコーナーを回り、アウト側ギリギリにスムーズに立ち上がっていく。
信司「ふふ、やっぱり先輩は僕についてこれない・・・でもパワーはハチロクの方があるから立ち上がりは鋭いな・・・」
トゥデイはコーナーで引き離し、立ち上がり加速に続く直線ではハチロクが追いつく様相になっていた。
拓海「あの野郎、そういうことかよ! あいつの速さの肝はタイヤだ! 道理でオバフェン付けて幅広タイヤを付けていると思ったよ! でも、それじゃいくら旧規格でも車検は通らないぞー!!」
ハチロクは左コーナーをトゥデイを上回るスピードでアウト側から突っ込み、拓海十八番のスーパードリフトとアクセル全開立ち上がりでトゥデイとの差を詰めた。バックミラーでハチロクとの車間差を確認する信司。
信司「なに!? ハチロクが差を詰めている。流石は先輩・・・でも、公道でセンターラインオーバーは違反だよ!! よし、奥の手使うか!!」
信司は続く緩い右コーナーの後のきつい左コーナーのイン側にベタ付けし、そのままイン側をキープしてコーナーをハイスピードで回った。少しでも車間を詰めたいハチロクは侵入速度こそトゥデイを上回っていたが、アウトインアウトのラインではコーナースピードが多少速くても、トゥデイのインベタのラインより距離を走る為、離されてしまうのだ。
拓海「クソッ! あいつ、あのスピードでインベタの最短距離をキープしやがった!! たく、溝も無いのに溝走りかよ!? でも、これじゃ突っ込み速度を上げても追いつけない!」
少しづつトゥデイに離されるハチロクだったが・・・。
続く。