引き続き、現代でのお話。


真子  「うん! 今日もイイ天気だわ。空が気持ちイイ~! ねえ、お父さん、思い出さない?」


池谷  「え!? 思い出さない?って何を?」


真子  「ほら、昔ここでお父さんが私に告白してくれたじゃない!」


池谷  「(ギグッ!!)え、あ、え~と...そんなの忘れたよ!! 大体おまえ、子供の前で恥ずかしいだろ!!」


真子   「イイじゃない! だって今でもラブラブなんだから。 ね~、浩一さん!」


池谷と腕を組む真子。


池谷  「バッ、バカ! は、恥ずかしいだろ!!」


ムツミ  「あ~! お父さん、赤くなってる~!!」


メイ   「ホントだ~!! 」


真子 「うふふ。(ホント、いつまで経ってもウブなんだから・・・)」


池谷   「ム、ムツミ、メ、メイ、こ、これは生まれつきでだな。っていうか、おまえらお父さんをからかうな~!!」


池谷はムツミとメイの頭を掴み、髪の毛をくしゃくしゃにした。


ムツミ 「キャ~!! お父さんがキモ~い!!」


ムツミとメイはキャッキャッ言いながら、その場をぐるぐる走り回っていた。


池谷   「おまえらな~、お父さんに向かってキモいは無いだろ、キモいは!!」


池谷もムツミやメイの後ろをぐるぐる回りはじめた。


ミコ  「・・・(みんな子供ね。)」


パンッ!!  おもむろに真子が手を叩いた。


真子  「さぁ、鬼ごっこはもう終わりよ! トイレ済ませたら、次の場所に早く行かなきゃ!!」


池谷  「お、おう。そうだそうだ、こんなことしている場合じゃなかった! 軽井沢のアウトレットへ行くんだったな。」


ムツミ  「ねぇ~、お父さん! ムツミどうしても欲しいものがあるんだけど!!」


メイ   「あたしも~!!」


池谷  「二人共何だよ、欲しいものって?」


ムツミ 「あたしは、ブランド品のかわいいお洋服!!」


メイ  「メイも~!! んん!? ねえ、お母さん、ブランドヒンってなぁに?」


一同、爆笑!


真子  「あはは、メイはまだそんな言葉は知らなくてもいいの!」


池谷  「そうだぞ~!! お父さんなんか、今の今までブランド品の服なんて着たこともないんだぞ~!!」


ミコ  「それって単なる貧乏性ってことじゃない・・・」


池谷  「うっ!! (図星!)」


真子  「ミコ、あんまりお父さんをいじめちゃダメよ! 私はそんな着飾らないお父さんも大好きよ!! あっ!思いだした! お父さんと昔初めてデートしたとき、えっとなんだっけ、ニスノだったかな、ブランド品の白いポロシャツ着てたじゃない!」


池谷  「真子、それってニスノじゃなくて、ニスモだよ・・・」


真子  「え、あ、そうだったかしら?(どこかでニスノって見たような・・・)」


メイ  「よかったね、お父さん!!」


一同、再び爆笑!!


池谷  「ク~!!(若い時、もっとおしゃれしとけば良かった~!!)」


こんな感じで池谷一家は、いつも笑いの絶えない家庭だった。三人の娘達もお母さん似の美人姉妹であり、学校の成績も良く、いずれもクラスの人気者だった。池谷も一家の大黒柱として真面目に一生懸命働き、一家を幸せに導いて行くのだった。


第13話に続く。