妙義山の下りで、沙雪の意向でバトルをすることになってしまった面々だったが・・。

 

沙雪 「じゃあ、先行は慎吾のEG-6ね。 そのあとは・・えーと、そうね、中里のGT-Rがいいかしらねえ。 あとは適当についてきて!!」

 

中里 「俺が慎吾の後ろ? なぜだ?」

 

沙雪 「別にいいじゃない、男なら細かいこと気にしないの!!」

 

中里 「うっ・・別にいいけどよ・・」

 

信司 「拓海さん、僕は拓海さんの後のポジションにつかせてもらっていいですか?」

 

拓海 「ああ、別にいいよ。 でも簡単には抜かせないよ(なんか、こいつ企んでるだよな~)」 

 

信司 「ええ、僕の車は軽ですから、そこは分かってます・・」

 

拓海 「・・(なんか意味深だな・・)」

 

沙雪 「じゃあ、早速行くよ!!」

 

一同 「おう!!」

 

真子 「ちょ、ちょっと待って、沙雪!!」

 

沙雪 「何よ、真子!!」

 

真子 「わたし、まだ車の鍵を池谷さんに渡してないの・・」

 

沙雪 「あんたは、そういうとこグズねえ・・池谷にさっさと渡しなよ!!」

 

池谷 「真子ちゃんの車を俺が運転・・」

 

真子はセカンドバックから車の鍵を取り出そうとするが、なかなか見つからない。

 

真子 「あれ、あれ!? 鍵が無い!!」

 

沙雪 「なにやってんのよ、真子!! どうせあんたのことだから、車につけっぱなしなんじゃないの!!」

 

真子 「そんな訳ないよ、わたし鍵抜いたの、憶えてるもん!!」

 

沙雪 「じゃあ、どこにいったのよ!! まさか羽が生えてどこかに飛んでいっちゃった訳じゃないでしょ!!」

 

池谷 「そんなばかな・・」

 

真子 「おかしいな~・・わたしどこかに落としたのかも?」

 

「・・これじゃないかな? 佐藤真子さん」

 

暗闇の中から一人の男がシルエイティの鍵を手にぶら下げて、こちらへやってきた。

 

沙雪 「真子を知ってるって、誰よ? あっ!?」

 

慎吾 「て、てめえは!!」

 

毅 「た、高橋涼介だとっ!!」

 

池谷 「・・(なんで高橋涼介がこんなところに現れるんだよ!!)」

 

信司 「・・(高橋涼介、プロジェクトDのリーダー)」

 

拓海 「涼介さん、どうしてここへ?」

 

涼介 「久しぶりだな、藤原」

 

真子 「涼介さん・・(ポッ)」

 

真子は思わず高橋涼介の顔をじっと見つめ、頬を赤らめていた。

 

池谷 「うぉ!! オ、オレの真子ちゃんが、高橋涼介を潤んだ瞳で見つめてるじゃないか!! や、やばいぞ!!」

 

シルエイティの鍵を拾ってくれたのは、元プロジェクトDのリーダー、高橋涼介だった。

 

涼介 「今日ここで面白いイベントがあるっていう情報をキャッチしてね。 お邪魔だったかな?」

 

沙雪 「げっ!!(この男、どういう情報網持っているのよ!)」

 

真子 「いえ、そんなことないです!! 鍵、拾って下さってありがとうございました!! でも、涼介さんがどうして私の名前を知っているんですか?」

 

涼介 「はは、君達のことは随分前から知っているさ。 碓氷峠最速のインパクト・ブルーといえば、赤城の方でも有名だったからね。 それに君のワンメイクレースの雑誌の記事も読ませてもらっているよ・・」

 

真子 「え!? 涼介さんが私の書いた記事を読んでくれていたんですか!? 真子、嬉しいです!!」

 

池谷 「・・(な、なんだよ!! 真子ちゃんと高橋涼介、すげーイイ雰囲気じゃないか!! ま、まずいぞ!! このままじゃ、またオレの天使が逃げちまう!!)」

 

沙雪 「ジー・・」

 

池谷 「わっ!! な、なんだよ、沙雪ちゃん!!」

 

沙雪 「あんたねー、また余計なこと考えてるんじゃない? ヤキモチ焼く男はモテないよ!!」

 

池谷 「そ、そんなことないよ!! あはは・・(図星)」

 

信司 「高橋さん!!」

 

涼介 「ん? 確か君は、乾信司君だったね。 君に会うのは去年の最終戦以来だな、元気にしていたかい?」 

 

信司 「ええ、おかげ様で。 その節はどうも・・ でも、高橋さんはどうして僕がここにいることに驚かないんですか?」

 

涼介 「ふ、君が四月からこっちの大学に進んだことは、ある筋から聞いていたからさ。 でもナイトキッズに入っていたとは意外だったな・・」

 

慎吾&毅 「けっ!!(何だよ、意外とはよ~、バカにすんじゃねえ!!)」 

第9話へ続く。