犬は、鼻を鳴らしながら、ボクと会話をしていました。

「ちょっと、ラシマル。どうしたの?」

彼女は、犬にそういいました。

ボクは、初めてそこで彼の名前を知りました。

「君はラシマルっていうんだね」

ボクは、心の中で呟きました。

「そうだぜ。 よろしく」

ラシマルが答えました。

「…………」

ボクは黙ってしまいました。

「どうした?」

ラシマルは優しく声をかけてくれます。

「……初めてなんだ……」

「何が?」

「ボクの言葉が通じるの」

ラシマルは、静かに笑いました。