師匠がいなくなってから、どれぐらいたったのかわかりません。

いつも聴いていた師匠の声が、まったくなくなってしまったのです。

師匠が作った人形も、何も語りません。

ずっと、ボクは独りです。

 

師匠は、なぜ、ボクを作ったのでしょう?

こんな思いをするぐらいなら、作らなかったほうが、ボクはうれしかったです。

本当は、師匠とお話がしたかったのですが、ボクの声は届きません。

ただ単に、師匠の身の回りをお手伝いすることでしか、貢献できませんでした。

 

でも、その師匠もいなくなりました。

このままホコリをかぶっていくだけなのでしょう。