ボクは、弟という存在が大嫌いです。

いつも、彼を悲しい思いにさせるからです。

弟が帰った後は、いつも以上にお酒を飲み、気が荒くなります。

そのたびに、ボクはなだめたり、慰めたりします。

「なぜ、こうなったんだ?」

彼は、いつもこういいます。

「すべて俺が有名になってしまったからか? なぁ、タロウはどう思う?」

ボクは、首を横に振ります。

「そうだよなぁ。 でも、あいつのいう通りなんだよ。もう、俺の人形なんて、誰も買わないんだよ」

そういいながらいつも泣き崩れます。

そのたびに、ボクはぬいぐるみ業である 『人を癒す』 ことができなくて、ボクもつらいです。