オレは、さほど広くない、薄暗い部屋に連れて行かれた。

一瞬、ここで監禁されるのかと思ったが、よく見ると、何台かのパソコンが、置いてあった。

ゲーマーが、何人かでプレイしてそうな所だ。

しかし、パソコンは起動したまま、何も起こっていない。

「これってどういうことですか?」

オレは、意味が分からなかった。

「このパソコンは、貯木場から得たデータをここで集めている。

多くの人達が苦しんできたトラウマの感情は、ここで管理されている。しかし、そこに問題があったんだ」

「……問題が……?」

そのあと、所長は黙ってしまった。

「情報漏れとかですか?」

オレの質問に、所長は答えなかった。

世間的に、情報漏れは、大々的なニュースになる。

それを、所長は隠していたのかもしれない。

「ここからは、私が説明しましょう」

隣にいた付き人が、声をかけてきた。