オレが LIVE STOCKに行ってから、1年ほどたっていた。

所長と会って話をしてから、少しずつ価値観が変わっていった。

そもそも、ごく自然に広まっていった謎の施設。

きっかけも、何もかもわからないのに、自然と増えていった、バクテリアのような、奇妙な建物。

全くよくわからない施設である。

 

特にCMなどもなく、看板もないはずなのに、異常な人気ぶり。

どのように、この LIVE STOCKを知ったというのだ?

 

オレは、所長の付添人から、LIVE STOCKの歴史の資料をもらっていた。

 

もともと、LIVE STOCKは、今のような施設ではなかった。

無気力な、何もしない生き物を隔離するようなところだった。

また、貯木場という施設が別にあって、精神的苦痛の人達を治し、新たにリサイクル (今でいうリユース) 素材として販売していた。

 

そもそも、この施設は、全く有名なものではない。

特別にCMをしているわけでもない。

病院で紹介されるわけでもない。

では、誰がこの施設を広めたのか?

その疑問は、ずっと謎のままである。