この遺伝子の理論により、視野がかなり広がりました。
この前の理論である、「人は存在理由と存在価値を求める」 の行為も遺伝子のせいであるということだったのです。
遺伝子の基本は、環境対応能力に優れたものを残す、「遺伝子の優位性」 をします。
つまり、人がアピールする行為や、相手より優位に立とうとする行為は、動物が威嚇などをするときと似ています。
自分を強く見せ、子孫を残す行為と変わらないと思います。
この二つの理論により、ほぼ納得がいくものができた気がしました。
生きるということのベースについて、形ができたと確信していました。
しかし、何かが足りませんでした。
今までの理論はほぼ、うわべだけだったのです。
そのために、ずっと、もう一つの理論を探しました。
なかなか新たなものが見つからず、時が無駄に過ぎていきました。
そして、自分の中で、解決できないものもありました。
快楽殺人者と、自分とは、何が違ったのかです。
同じような人生経験をしていたにも関わらずです。
ただ、一つだけわかっていたのは、自分には 「犬」 がいたことです。
彼 (らし丸) がいたことにより、自殺もできず、道を外れることもなく、生きてこれたことでした。
しかし、そこには大きなヒントがあったのでした。