この世に 『ライヴ ・ ストック』 と呼ばれている場所があるらしい。
そもそもライヴ ストックというのは、『家畜』 という英語である。
そんな場所といえば、牧場みたいなところを思い浮かべるが、
それも違うらしい。
大体、家畜という表現に、誰もが違和感を持つはずだ。
何でも英語にすれば、ごまかされると思っているのだろうか?
なぜ、こんなことを言い始めたかというと、
最近、その 『ライヴ ストック』 に行きたがる人が増えたらしい。
というのも、老若男女、だれでも関係ないそうだ。
希望者は、場所があればいつでもいけるらしい。
そして、今はそれに関する建物を増やしているみたいだ。
なぜこんなことを知ったのかというと、実は両親のせいだった。
ちょうど、2年ほど前の冬だった。
突然、両親は俺を呼び出した。
普段は、全然会話をしないのに、急に声をかけてきたので、
正直に言って、少しおびえていた。
(オレ……何かしたかなぁ……)
そう思って、二人のいるリビングに向かった。
すると、二人ともすごく機嫌が良かった。
まるで、宝くじでも当たったのか、お気に入りの芸能人に出会ったのか、
普段では、全く見せない表情をしていた。
全 無帰
