エーリッヒ・フロムの

「愛するということ」という本を

数年ぶりにパラパラとめくってみて

 

 

内容をほとんど忘れていることにびっくりしましたw

(付箋まで貼ってあるのに!)

 

 

 

日本人が「LOVE」の意味で「愛」という言葉を使いだしたのは

英語が日本に入って来てからのようですね。

(違っていたら教えてくださいね)

 

 

 

それまでは

LOVEに似た感情は

「情」「色」「恋」というような言葉で表されていたみたいですね。

 

 

 

だから私たち日本人は

「愛」というものが何なのか

「自分を愛する」「人を愛する」

ということがどういったことなのか

いまいちわかっていないのかもしれません。

 

 

 

というか

誰にも教えてもらってないし

真剣に考える機会もなかったかもしれません。

 

 

 

キリスト教の「ストルゲー」「エロス」「フィーリア」「アガペー」の4つの愛もキリスト教に興味がなければそうそう触れることもないだろうし

 

 

 

仏教の「慈悲」とは一体どんなものであるのかは、仏教を学ぼうとしないとなかなか考える機会もないでしょう。

 

 

 

カップルのゴタゴタを見ていても

愛と恋と欲とエゴがごちゃごちゃになってるなー

と思うし

 

 

 

親が子どもを愛しているつもりで言う言葉も

親のエゴを押し付けているだけだった。

ということもあるかもしれません。

 

 

 

愛するって

優しいことでも

甘いものでも

簡単なことでも

ないのだと思います。

 

 

 

だけど愛は

誰もが持っているもの。

 

 

 

私たち親は

子どもを無条件に愛せているだろうか。

 

 

 

ちょっと考えただけでも

子どもが学校に行かないだけで不安になったり

言う事を聞かないと腹を立てたり

全然無条件に愛せてない自分に気付きます。

 

 

 

自分は無条件に愛されたいと願っているくせにね。

 

 

 

そう、誰もが無条件に愛されたがっている。

どんな私でも愛してほしいと思っている。

 

 

 

だって

人は愛されていなかったら死んでしまうほど

弱い生き物なんだもの。

 

 

 

生まれたばかりの赤ん坊は

自分じゃ何にも出来ませんでした。

周囲の大人たちの愛がなければ

体を温めることも

移動することも

栄養を補給することも出来なかった。

 

 

 

だから

愛されないことへの恐れは

本能的に強く強く持っているのだと思います。

もう、生存本能として。

 

 

 

だからこそ

子どもたちには

「私は充分に愛されている」

と感じながら育ってもらいたいのです。

 

 

 

そして母親は

我が子を無条件に愛するということを

本能的にわかっているはずなのです。

何にも出来ない赤ん坊を

命がけで守ってきたんだもの。

それは愛でしかなかったのです。

 

 

 

幼少期

「私は親から愛されていなかった気がする」

と思う人は

 

 

 

愛するって

愛されるってどういうことか

いまいちわからないかもしれません。

 

 

 

だけど

愛は本能的に誰でも持っているもので

たくさんもらってきた人と

そうでなかった人と

差があるわけじゃない。

 

 

 

表現方法を知っているか知らないかの差はあるだろうし

自分の思う愛と

相手の思う愛とのすれ違いもあるかもしれない。

 

 

「自分が愛で満たされていない」と感じているから

「持ってないものあげられないよ!」と思う

ということもあるのかもしれない。

 

 

 

「私は子どもを愛せているだろうか?」

と考えた時

「愛せていないかもしれない…」

と思っても、落ち込まないで。

 

 

 

あなたの愛が足りないわけじゃないんです。

「愛されていないかもしれない」

という恐れがどこかにあるから

無い袖は振れないと思い込んでいるというだけ。

 

 

 

だからまず

自分で自分を愛する必要があるんです。

自分の心の器を

自分の愛でいっぱいに満たす必要があるのです。

 

 

 

よく「シャンパンタワーの法則」なんて言いますが

自分の器を満たして満たして

溢れた分を相手に注ぐ。

子どもに対しても同じです。

 

 

 

無条件に愛する能力は

本能的に持っている。

 

 

 

だけどそれと同じくらいに

愛されてないと死んでしまうという恐怖も

本能的に持っているから

 

 

 

私たちは混乱するのです。

 

 

 

無条件に

充分に愛されていると感じることが

人間には必要です。

 

 

 

だけどその愛をくれる誰かをつかまえるのはなかなか難しい。

みんな自分のことで精一杯だからね。

 

 

 

でも一人いるんですよ

あなたを無条件に愛せる人が。

 

 

 

それはあなたしかいない。

 

 

 

だからまず

自分のことを

無条件に愛することからはじめないといけない。

 

 

 

じゃないと

人のことも愛せないから。

 

 

 

とりあえず

どんな自分にも

OKを出すことから

始めてみませんか?