Under the radar #18 | 嵐さんに愛を叫べ

嵐さんに愛を叫べ

相葉くんと櫻葉さんが大好き!です

モデルズも大宮さんも、その他CPも登場します。

腐ってますので、ご理解のあるオトナのお嬢さまのみ、自己責任でご覧ください。
男性と思われる方、商業目的と思われる方の読者申請、コメントは削除させていただきます。




「いま、任意でご提出いただいている櫻井さんのパソコンを解析しております。時間がかなりかかりそうとのことなので、申し訳ありませんが、今日はここに泊まっていただきます」


全然『申し訳ない』なんて思ってねぇだろって顔でそう言い放って、男は部屋を出ていった。

『任意で』って言ったって、あの後、自分のマンションに連れていかれて、強制的にマシンを持たされたのにどこが『任意』なんだか……とため息をつく。

スマホは部屋に着くなり回収されたし、もちろん部屋には、PCもテレビもない。



「どこが『任意』なんだっつーの」


任意同行なんだから、明日までここに居なきゃいけないなんてことは無いはずなのに。

帰ると言ったところで、あの様子じゃOKは出ないだろうし……ドアの外に2人、見張りの人間が立っているのはさっき確認した。



「はーーーー、やってらんねぇな、もう」


ネクタイを外して、上着も脱いで椅子の背にかけてからソファに横になって天井を見上げた。


きっと、この部屋にも何ヶ所かにカメラがセットされていて、監視されているんだろう。

そして、どこかで相葉くんもそれを見ているに違いない。

近くにあったクッションを抱えて目を瞑る。



しんとした部屋の中で考えるのは、相葉くん、智くん、それに、ニノと潤のこと。



智くん、二ノ、潤の3人が警察に名前を知られているということは、過去になにかあったということで……大方、どこかの機関にハッキングでもして、それがバレて、ホワイトハッカーになるという条件で取引をしたってところだろう。そして、それが智くんの裏の人脈に繋がっていたということだ。


そしてまた、最近になって凄腕のハッカー『tempest』が現れて、接触を試みようとしていたところへ俺の情報がでてきた、と……



そう考えれば全部、辻褄が合う。



目を開けて、天井のタイルの模様を見つめた。

小さな模様がゆらゆらと動いて繋がって、ひとつの流れができあがる。



俺のマシンを見たところで『tempest』に繋がるものは何も無い。

俺を連れてきたところで『tempest』に繋がることも無い。



「だから、俺はエサでも駒でもねぇっての」


胸に抱えたクッションを顔の上に置いて、さっきよりもしっかりと目を閉じた。




「しょーくんっっっっ!!!!!

「「翔さんっっっ!!!」」


智くんとニノと潤が、ものすごい勢いで部屋に転がり込んで来たのは、その翌朝。



「あー、智くん。昨日の相葉くんが作ってくれた弁当の箱、やばいかも」


色々話を聞かれている間、気になっていたのは、あの弁当箱代わりのタッパーが俺の部屋のテーブルの上にそのまま放置されてたってことくらい。


「そんなの、どうだっていいよ!それよか、大丈夫なの?」


「別に俺はなんにもしてないし。それに、大丈夫だから家に帰れるんでしょ」


『任意』で提出した俺のマシンからは、なんの痕跡も出てこなかったと、さっき無愛想な顔をした男にそう言われた。



「昨日は相葉くんも翔さんも、昼終わったのに帰ってこなくて、大騒ぎだったんだぜ?」


潤が片方の眉毛を吊り上げながらそう言って、その隣でニノがうんうんと小さく頷いた。


「仕事はきっちり仕上げてたけどね、相葉くん」


「高校サボってたのがバレて呼び出しくらったとか……ほんとに、みんなに心配と迷惑をかけて申し訳ない。そしたら翔くんは、任意で事情聴取とか言うしさ……


もう俺、どうしようかと思ったよーと、智くんがへにゃっと眉毛を下げて俺を見た。



「ハメられたんだよ『tempest』に。とある機関に侵入しようとしたらしくて、そのルートを辿ったら俺にたどり着いたらしいよ」


俺の言葉に智くんとニノが顔を見合わせる。


「その程度で任意同行?」


潤は吐き捨てるようにそう言って、ドアの向こうを睨むように振り返った。



「そ。俺が『tempest』なら、そんな足跡は残さないって言ったし、あの人たちもそれは理解してた。どうにかして『tempest』と繋がりを持ちたいとか、そんなとこじゃない?

だから律儀に『tempest』の残した足跡を辿って、俺を連れてきたってことでしょ?」


真っ直ぐに智くんを見ながら言えば、智くんの眉毛が更にしょんぼりと下を向く。


「翔くん……


「大野さん、話は帰りながらにしよう」


潤が智くんの背中を押すように歩いて、ニノと俺は返されたマシンとスマホを持って、無言のままその後ろを歩いた。



潤の車に乗り込んで、スマホの電源を入れる。

画面に現れたメッセージと、見たことの無い着信の回数に思わず吹き出す。



「智くん、何回電話してんの」


「心配だったんだよ、翔くんが!」


「ふふ。ありがと」


ホーム画面に戻って再度表示された『お疲れ様♡』の文字に、どの口が言ってんだよって声に出さずにつっこんでから、画面を消した。



「で、智くんはさ……何をやらかしたの?」


「へ?」


「智くんとニノと潤。何をやらかしたらあの人たちとお知り合いになれるわけ?」


「翔さん、言い方!」


情けない顔で俺を見た智くんとは対照的に、助手席から振り返ったニノが、あははははって声を出して笑った。