花火 211 | 嵐さんに愛を叫べ

嵐さんに愛を叫べ

相葉くんと櫻葉さんが大好き!です

モデルズも大宮さんも、その他CPも登場します。

腐ってますので、ご理解のあるオトナのお嬢さまのみ、自己責任でご覧ください。
男性と思われる方、商業目的と思われる方の読者申請、コメントは削除させていただきます。



潤が持ってきたオードブルをテーブルの上に運んで行くのを見送って、入れ替わりでカウンターの中に入る。

カトラリーを取って、棚から皿を取り出している櫻井くんに声をかけた。



「さっきの、美味しかったよ」


「え?」


「『ブルーラグーン』美味しかった」


「あぁ……うん」


なんだか少し、ぎこちない感じで櫻井くんが振り返る。



「また作ってくれる?」


「いくらでも……作ってやるよ」


口の端っこだけで笑った櫻井くんの言葉が嬉しくて、僕も笑う。


ブルーラグーンのカクテル言葉は『誠実な愛』。

櫻井くんに会うまでは、そんなものはないと思ってたんだ。

だけど、キミは何度でも僕にそれをくれるから……



「櫻井くんには……お酒が飲めるようになったら、僕がカクテルをつくってあげるね?」


「……え……」


僕も変わらなくちゃって、そう思えるんだ。


少し眉根を寄せた顔をして、動きを止めた櫻井くんの手からお皿を取った。

きっと、僕の変化にキミは気づいているんでしょう?

どっちに取るのか、はキミ次第……なんて、そうやって逃げ道を作っている僕は、やっぱり狡いのかな。



またカウンターに戻ってきた潤が、片方の眉毛を上げてにやりと笑う。



なんだろう。

身体の奥の方がほこほこあったかくて、くすぐったい。



「まーくん、なんかいい事あったの?」

「雅紀さん、なんか、変わったな」


ソファに並んで座るふたりが、僕を見上げて同時に口を開いた。

『食いながら喋るんじゃねぇ』って、カズが智の頭をぺちんと頭を叩いて、智が『いてぇ』って、カズを睨む。



「いいコンビだよね、ふたり」

「てか、ふたりとも手伝えよ」


潤がビールとソフトドリンクを両手に持って笑う後ろで、櫻井くんがコップを載せたトレーを持って口を尖らせる。



「しょーくん、このエビフライめっちゃ美味いよ」

「なんで俺と智がコンビなんだよ、潤くん」


またふたりが同時に話し出して、『そういうとこだろ』って、潤が笑いながらグラスにビールを並々と注いだ。



「なんだよ、不満なのかよ」

「うるさいよ、智は」


ほらほら、乾杯するよって、カズが智と櫻井くんにジンジャーエールの入ったグラスを押し付ける。



「じゃ、今年もお疲れ。来年も、よろしく」


カズがみんなの目を順番に見て、最後に僕を見てにっこりと笑った。



……来年も、その先も……こんな風にしていられたらいいなって、思える自分に驚いた。

だって、今までは……

うううん、違う。


今までも、ずっと……僕はひとりなんかじゃなかったんだ。



「大丈夫?」


「くふふ、うん。ちょっともう、酔っちゃったかも」


右側の席から、まぁるい大きな目が僕を覗き込む。


「空きっ腹に飲むからだろ。ほら、食えって」


「くふふ、いらなぁい」


まぁるくて、大きくて、きらきら光る瞳も、羊のしょーちゃんとそっくりだなって思ったら、笑いが止まらなくて……

そんな僕を見て、櫻井くんが『酔っ払いめ』って、困ったような顔で笑った。