Lunar Saros 124 - 49 | 嵐さんに愛を叫べ

嵐さんに愛を叫べ

相葉くんと櫻葉さんが大好き!です

モデルズも大宮さんも、その他CPも登場します。

腐ってますので、ご理解のあるオトナのお嬢さまのみ、自己責任でご覧ください。
男性と思われる方、商業目的と思われる方の読者申請、コメントは削除させていただきます。




「うわぁ!しょーちゃん!見て!お月様、赤いよ!ほんとに赤い!」


目をキラキラ輝かせて、俺の愛しい人が俺を振り返る。


「気をつけろよ」


手すりに身を乗り出す後ろ姿に声をかけて、手に持っていたコーヒーに口をつけた。



「えっと、なんだっけ……ウルトラスーパームーン?あれ?違うな……


「スーパーブルーブラッドムーン、な。

スーパームーンとブルームーン、ブラッドムーンの3つが重なってんだって。

まぁ、正確に言うとブルームーンの定義が間違ってんだけどさ……


「そうなの?でもなんか、すげぇ強そう!」


あひゃひゃって笑う声に違和感を感じて、その横顔を覗き込んだ。



赤い月を映すその瞳は、ゆらゆらと揺れている。



「雅紀?」


「なんか、感動しちゃってさ。だって、すごい久しぶりなんでしょ?」


「地球上で見られるのは35年ぶりらしいよ」


「そんな珍しいものをさ、こうやって、しょーちゃんと見られるなんて、さ……


長いまつ毛のあいだから、ぽろりと満月みたいな雫が落ちる。



「どんだけの奇跡が重なって、ここでこうしてるんだろって思ったら、さ……なんか、なんかさ……



慌てて目元を擦ろうとする手をそっと止めた。



「まだ、収録あんだろ」



もうすぐ、オリンピックの開催地と東京を行ったり来たりの、すれ違いの日々が始まる。


地球規模で35年ぶりの天体ショーをどうしても見たいって言い張って、かなりなワガママを押し通して手に入れた貴重なふたりの時間。



こぼれる涙を唇で拭った。



同じ時代に生まれなければ

同じ場所にいなければ


ほんの少しでも道がずれていたら、絶対に出会うことのなかった俺たち。


誰かひとりでも足を止めていたら、ここまでこれなかった俺たち。



驚くような奇跡と、小さな奇跡を繰り返してここにいる。



でも、それはきっと奇跡なんかじゃなくて。

繰り返される星の動きときっと同じで、決まった軌跡を描いて、そうなるようになってるんだと、そう、思うようになったのはつい最近のこと。



「そうなるように、なってたんだよ」


「え?」


「俺たちは、出会うようになっていて、ここに、こうしているのも、きっと最初から決まってたんだよ」


俺よりも少し広い肩を抱きしめて、細い首筋に顔を埋めた。



「しょーちゃんってさ……


擽ったそうに肩を竦めながら、雅紀が楽しそうに笑う。



「すんごいロマンチストだよね?」


「お前のせいだ」


「人のせいにしないでー」


「雅紀を見てると、ピュアになってく気がすんだよ」


「くふふ、違うよ。しょーちゃんは元々ピュアなの!」



……じゃあ、素直に言おう」


「え?」


緩めた腕の中で、雅紀が俺を振り返るから、今度はその細い腰に手を回した。



「キス、していい?」


……ばか……



また白く光り始めた細い月みたいに、ゆるくカーブを描く唇を親指でそっとなぞる。


好きだよって言葉を載せたまま、その唇にそっとキスをした。